君との証を
□2契り
1ページ/2ページ
万事屋がいなくなって、およそ2ヶ月。
とても長く感じる。たかが、2ヶ月のくせに。
イライライライライライライライラ。
「ふ、ふくちょ…」
「あ”?」
「しょしょしょ書類置いときますね!!!」
ヒィィイイィィイと半泣きで山崎が部屋を飛び出していった。
そんなにビビる顔か?と思うが、この2ヶ月を思い出して納得する。
俺たちはあれからすぐに聞きこみをはじめた。
1階のババァやメガネの姉貴をはじめ、マダオ、ストーカー女、ホスト店長、吉原の太夫…………
だがほとんどが「知らない」「わからない」。
ババァと志村姉は何か知ってる風だったが、固く口を閉ざしてしまう。
結局、聞きこみはたいした意味をなさずに終わってしまった。
真選組の仕事は夜をつかって必死に終わらせる。
あのサボり魔の総悟ですら、目の下にクマが定着した。
これだけ探しても見つからないとは……
だが他に打つ手なんて………