君との証を

□5契り
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気合い十分、欲望十分、ついでに食欲十分。



でもネコちゃんの数は不十分。




「おい新八……今何匹だ……」


「えーと…まぁ30匹ってとこですね……」


「……………」




このままじゃ日が暮れる。つーか暮れてる。現在6時ちょい過ぎ。橋の上で新八と太陽の消えた方向へたそがれていた。


このくらいの時間には神楽は先に帰すもんだが、アイツはとっくに飽きてどっかに行ってしまっている。チクショウ。




「やべーよ、ネコなんて闇にまぎれてどっかいっちまうだろ」


やっぱ無茶だったか……いやでもパフェが!!


















「あり?旦那じゃねーですかい」




















……闇にまぎれて、ネコよりタチの悪いやつらがやってきた。


「…沖田くん、なにしてんの?」


「何って巡回中に決まってんだろ。おめーみたくネコ追っかけてるほど暇じゃねーんでな」



……………こいつもいたんだ…………………。


「あ、どうも。でもなんで僕たちがネコ探ししてるって知ってるんですか?」


「さっきそこでチャイナと一戦交えてきたんでぃ」


「あいつどこほっつき歩いてると思ったら……」







「銀ちゃ―ん!!探したアルヨ!!」





……………おい。




「なにやってたんだよ神楽」


「あっいた!!そこのサドとケリつけに来たある!!」


こいつネコのことは完全に忘れてやがるな。取り分はナシにしてやる。


「……ったくいいから…」



帰るぞ、と続けようとした言葉は、息を飲むのに飲みこまれた。



「へ?」



グラリ、と重心を揺らした神楽が橋の欄干にぶつかり、



老朽化が進んでいるのか、欄干は彼女を支え切れずに、







ガシャン、崩壊。









「神楽!!!!」





沖田くんが大きく目を見開いたのを視界の隅にとらえた。



その横をすりぬけ、神楽の体を後ろへ放り投げる。





そんで








「銀時!?」






土方の声を背に



下に体重をかけた俺は、そのまま落下した。










 
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