君との証を

□9契り
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「銀ちゃーん、看板立てるのどうするアルかー?」


「待ってろ、今そっちいくから」


「だめですよ!!神楽ちゃん、僕が教えるからね」




かぶき町に帰ってきて3日。


思ったより街のみんなは変わった俺をすんなり受け入れてくれた。



はす向かいのおばちゃんは赤ちゃんの本を何冊も提供してくれたし、お妙は小さい頃使ってたおもちゃをくれるそうだ。



浄も不浄受け入れるかぶき町。


その通り名に、今ほど感謝したことはない。



「銀さん、本当に無茶しないで下さいよ?あと一週間なんですから」


「わかってるって」


ほんとですかー?とぶつくさ言いながら玄関に消える背中に、小さく笑みをもらす。





半年ちょっとで、2人は大きくなった。




成長期とかそういうんじゃなくて、なんていうか、背中が。


頼もしく成長してくれている子どもたちに反して、ひどく自分が幼くなっている感覚に襲われる。



………こら、しっかりしろ、坂田銀時。


新八も言ってた通り、あと一週間。





あと一週間で、出産予定日。





男の子か女の子かは聞いてない。



名前も考えてない。






だって、それは――――……







「………おーいお前ら、俺ちょっと外出てくるわ」


「アンタ僕の話聞いてた!?」



  










  
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