混合夢小説

□trick3
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    一週間後・・・

  IN 第二図書室

図書室で当番をしていたが誰かが来るということもなかったので一護に渡すプレゼントを用意し始めた名無しさん。
(なんとか上手くできたかな。甘いもの嫌いじゃなければいいな黒崎君。)
    それから5分後・・・
一「こんちは・・・、名無しさんいるか?」
「こんにちは黒崎君。」
一「悪い。遅くなった。」
「いえ。きにしないで下さい。それよりこれお返しということでお口にあえばいいんですが。」
そうして名無しさんが出してきたのはブラウニーだった。
「もしかして甘い物はダメでしたか?」
一「いや、俺チョコとか好きだしな。ありがとな。」
「いえ。それで出来ればここでは食べないで欲しいんですけど。図書室は飲食禁止なので。感想は今度聞かせて下さい。」
一「そうか、分かった。じゃあ家帰ったら食うな。」
その後は他愛のないことを話していく二人。
「黒崎君の家って医者なんですか。もしかして黒崎医院!?」
一「おう。って何でお前そんなこと分かんだ?」
「いえ、私のバイト先の店長のかかりつけが黒崎医院なんですよ。そこの院長さんと仲がいいらしくて。ちょくちょく話してくれるんです。」
一「あの髭ダルマと?珍しい人がいるもんだな。つーか名無しさんバイトしてんのか?」
「はい。花屋『植木屋』でバイトしてますよ。」
一「ネーミングセンスが独特だな・・。」
「えぇ。この前もピンクの薔薇のバスケットを『愛と青春の始まり!!フルーツバスケット』っていう意味の分からない名前にしようとするのに突っこみましたからね。」
一「名無しさんも大変なんだな。俺の親父なんかは起きる時に部屋蹴破ってくるぜ。」
「面白いお父さんですね。」
一「いや、はっきり言ってうぜぇぞ。あそこまでくると。名無しさんのバイト先の店主って誰なんだ?」
「羽鳥さんっていう人ですよ。」
一「ん?髭ダルマもなんか言ってた時があるような気がすんな。」
一(帰ったらあの髭に聞いてみっか。)
「黒崎君?」
一「あ、いや何でもねぇ。つか名無しさんお前何で敬語なんだ?」
「あ、これは・・・何というか・・癖・・・ですかね?それがどうかしたんですか?」
一「いや何となく気になってよ。出来れば敬語使わないでほしいっつーか。肩凝る。敬語つかわねぇこととか出来んのか?」
「出来ますよ。」
一「じゃ、敬語なしで頼む。」
「はい、分かりました・・じゃなかった分かった。何か新鮮だねこういう感覚。」
そう言いながらほんわかと笑う名無しさんに思わず見惚れてしまった一護。どんどん顔が熱くなっていく感覚がする。(何だ、これ?俺どうしちまったんだ?)
「黒崎君?」
一「うぉっっっ!?悪い、何か言ったか?」
「いや、様子がおかしかったからどうしたかなって思って。顔赤くない?どうした、風邪?」
一「どうもしてねぇ!!」
そう言いながら過ごす内に予鈴が鳴った。
「あ、もうこんな時間。」
一「そうだな。あのよ名無しさん、ここにちょくちょく来てもいいか?」
「勿論!私は大体ここでのんびり過ごしてるからいつでも来てよ。」
一「サンキュ。じゃあまたな。」
「えぇ。」
そう言って別れた二人。
(暴風族〔ライダー〕風にいうとここは羽休めの枝ってとこかな。)


教室に戻ってきた一護はというと・・・
一(どうしたんだ俺。さっきからおかしいぞ。)そう思いながら授業はずっと聞き流してしまっていた。










ところ変わって夜、黒崎家では・・・
一「そういや親父、『植木屋』って花屋の羽鳥さんっていう人と知り合いなのか?」
その問いに対してつい突っこむ夏梨と遊子。
夏・遊「何で花屋なのに『植木屋』?」
一心はというと(一護とかぶるので心とします。)
心「あぁそうだぞ。昔あいつが怪我してんのを偶々治したんだよ。そっから息投合してな。しかも機械に滅法強くて、なんか家の医療器具壊れるとぱっと一時間位で直してくれんだよ。持つべきは友ってこういうことだなっ。」
そう言ってガハハハッ!!と笑う一心に
一・夏・遊「「「違うだろ(でしょ)!!!」」」
そういって一護からはアッパー、夏梨からは蹴りを入れられ悶絶した一心。そこから夕食は続行された。
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