混合夢小説

□trick4
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一(そろそろ名無しさんがくれたブラウニー食うか。)
そう思って鞄からブラウニーを取り出す。
一(学校だと啓吾や水色に何言われるか分かんねえしな。)
そう考えて自宅へと持って帰ってきたのだった。
一「…うめぇ。」
名無しさんがくれたブラウニーは甘さは確かに控えめだったがしっとりしていてとても美味しかった。

それと同時に今日あった事を思い出す。

一(最初はしっかりしてる奴だと思ったけど結構抜けてる所もあるよな。)

そう考えた時にあの笑顔を思い出した。そしてまた顔が赤くなりだす。

一「何だよ…これ…。」

そう思いながら眠りについた。



数日後 昼休み IN 第二図書室

いつも通り昼食を食べ終わり本を読み出した名無しさん。今日読んでいるのは『マクベス』である。
(今日も来ないのかな、黒崎君。)
残念に思いついドアを見つめる。
「はあ。」
その時ドアが開いた。
一「名無しさんいるか?」「黒崎君、こっちこっち。」
一「おう、久しぶりだな。」
「うん。私のこと忘れちゃったかなって焦ってたよ。」
一「…悪い。それよりお前がくれたブラウニー旨かったぜ。」
「本当!?よかった。あんまり自信なかったんだけど。」
一「いや、本当に旨かったぞ、あれ。」
「そう言ってもらえると嬉しいわ。」
そう思いながらブラウニーを作っていた時のことを思い出す。
最初にブラウニーを作ろうとしたのは勿論自宅だったのだが、いきなり風の様な奔放さで樹が転がりこんできたのだった。そこから樹が作ったばかりのブラウニーを全部盗み食いしたので名無しさんがぶちギレ、彼女もA・Tを装着し、外で天災並みのバトルを繰り広げたのだった。石を砕きながら樹へと攻撃をすれば樹も風のバリアを使い、反撃にでる。二人とも街中で、かなりのバトルをしたのでネットでは誰が撮影したのかそのしょうもないバトルがUPされていたのだった。
結局、別の日に『トゥール・トゥール・トゥ』で調律をしてもらった後、微調整が終わるまでブラウニーをエリア内のキッチンで作らせてもらい、『トゥール・トゥール・トゥ』メンバーにお裾分けをしたことを思い出していた。

(本っ当に大変だったわ、あの時は。あのバカとやりあって体力知力共にやる気無くしたわ。)
そうして眼を遠くにしていた名無しさんを見て、一護は
一「おい、どうかしたのか?」とつい聞いてしまった。
「いや、何でもないよ。ちょっと思い出にムカついていたというか。」
一「何だ…?それ?」
「あっはっはっは。」
そうしていつもの様に予鈴が鳴り別れたのだった。
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