混合夢小説

□trick2
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    名無しさん 名無しさんサイド

?「危ねぇっっ!!」
「へ・・・?・・!?」

そう聞こえた時、本が自分に向かって崩れてきたのが見えた。今から動いてもかわすことはできそうにもなかった。
 (やばい、間に合わない!)
そう思って目を瞑った瞬間、ドンッと何かが自分にぶつかった音がした。


     ?サイド
間に合わないと感じた瞬間からは体が動いていた。その女子生徒を庇いながら倒れこむ。
  ドサドサドサッ!!!
(っつーー。・・・大丈夫か?)と思い目を開けた時、儚げな印象を纏った女子に一瞬で目を奪われた。
(やべぇ・・・目が離せねぇ。)と思っていた時、女子生徒の目が開いた。

    名無しさんサイド
(ん、あれ?痛くない。どうして?)と思い、目を開けた時、夕焼けを思い出させる橙
色の髪を持つ男子生徒と目が合った。
「・・・えっと?」
とりあえずお礼を言おうとした時に、後ろの本が目に入り、一気に目が覚めた。
「すいませんっ!!怪我ないですか!?」と話し掛けた所、その男子生徒がいきなり飛び退いた。
?「うぉっ!?お、おう。大丈夫だ。お前は?」
「あ、はい。大丈夫です。あの、ありがとうございました。」
?「いや、別に。大したことねぇよ。」
「いやいや本当に助けてもらわなかったら今頃あそこの本に潰されてました。ありがとうございます。」
そう言ってから本を整頓し始めようと思った時に横から腕が伸びてきた。
?「手伝う。一人じゃ大変だろ。」
「すいません。重ね重ね。」
?「そんなに気にすんな。」
そう言ってから黙々と作業すること5分後、あらかた片付いたのでまた話しかける。


「本当に何やら何まですいません。あの名前聞いてもいいですか?私は名無しさん 名無しさんといいます。」

?「俺は黒崎 一護だ。一って数字に何かを護るって書いて一護。よろしく。」

「黒崎君ですか。良い名前ですね。よろしくお願いします。」

一「そういや名無しさんは何でここにいんだ?それにここ第二図書室であんまり人いねぇだろ。」
「図書委員の仕事をしてて第二なのは人もあんまり来ないみたいなので楽そうかな。と思ってこっちの図書室の担当になりました。そういう黒崎君は何でここに?」
一「俺は友達がずっとうるせぇから静かなとこ捜してたらここを見つけた。」
「そうですか・・・。」
一「・・・あのよ。また、ここに来てもいいか?」
「勿論です!あの、今度お礼させて下さい。」
一「いいよ。礼なんでいらねぇ。」
「いえ。そうしないと私の気がすまないんです。お願いします。」
一「そうか?分かった。じゃあ来週でいいか?」
「はいっ!!」
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