青エク
□赤い頬
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「蝮を俺にください」
頭を下げる柔造、了承する蟒さん、嘆く錦と青、
――それを離れたところから見る、私。
「うーーーわ!柔兄結局蝮姉さんを…!?ほとんど身内やんけ…ひくわぁ」
隣で勝手に一人で引いてる廉造。
「……でも、いつも近くにいると分かんなくなるよね」
「何がなん?」
「好き、とかそういうの」
そっかー蝮姉さんかぁ、と呟いた。
昨日の戦いなんて無かったみたいに、二人はとても幸せそうに見えた。
「まだ認めとらん!」って言ってるけど。
「……いいなぁ、ああいうの」
思わず零れた独り言。
聞き逃さなかったのは、やっぱり廉造だった。
「……俺らも早よ結婚しような」
その言葉に驚いて廉造の方を見ると、顔をそらされた。その耳は赤い。
「…うん、そうだね」
多分、私も赤くなってる。
(れんぞーキザだねぇー)
(……っ!うるさいわ)