うた☆プリ
□A,後者 トキ音
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ある日の午後。
私は部屋でコーヒーを飲みながら小説を読んでいます。
しかし私と同室の一十木音也は、音楽を最大音量で聞きながら作詞をしている。
その為音楽が漏れて、小説に集中できない・・・。
私は音也の所に向かい、ヘッドフォンを取り上げた。
「んっ?何だよトキヤぁ。邪魔するなよ」
「邪魔したいわけではないんです。その、もう少し音量を下げてもらえませんか?」
「えー、無理だよー。こうじゃないと作詞に集中出来ないんだよぉ」
「そうですか。では仕方ありませんね」
私は図書室で読むことにし、部屋の玄関に向かった。
「あれ、どこ行くの?」
「図書室です。ここでは集中出来ないので」
「あ、ちょっと待ってー!行かないでよ!」
音也がぐいっと私を引き寄せる。
「何故ですか?」
「何でって・・・それは・・・」