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□相談
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完璧な捏造話。
許せる方のみどうぞ。
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トントントン。
小気味よい音が響く。
切り終わった野菜をザルに入れて、次の食材を手に取る。
泥を落とそうと、水を出したところで、何かが腰にぶつかった。
落ち着いてまな板に食材を置いた神威は、ため息をついて振り返った。
「しばらく母さんの傍にいてって言っただろう?」
「だって、つまんないアル。にーちゃん遊んでヨ」
ぶすくれているのは、今年五歳になる妹だ。母の代わりに神威が家事をしなければならないことは頭では理解していても、退屈に耐えきれなかったらしい。
仕方ないので、神楽に抱き着かれた状態のまま、料理を続行することにする。
「にーちゃんは、いいおよめさんになるアルヨ」
突然、神楽が呟いた。その内容に、ピクリと動きを止める。
どう考えても、この歳の子どもが口にする言葉ではない。
(また変な言葉ばかり覚えて・・・)
最近、こんなことが多い気がする。
教育上あまりよろしくない。
ふう、とため息を吐いて、神威は妹に向き直った。
「あのね、神楽。俺は男だから、お嫁さんにはなれないんだよ。なるならお婿さんだ」
「じゃあ、およめさんは?」
神楽は、こてんと首を傾げた。
「お嫁さんは、神楽みたいな女の子がなるんだよ」