第六話【対象】
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神原は上下制服をしっかり着たままで、俺は上下共に脱がされかけという、何とも間抜けな状態になった。
「バンソコ剥がすぞ」
「うあっ……駄目だって!」
俺の制止を聞くはずもなく、ゆっくり絆創膏を剥がされた。
剥がされる時の痛みで変な感じはしなかったけど。
「全然腫れ引いてないなー……どうするよコレ」
ふぅっと息をかけられる。
赤く熟れたそこが、ビクビクと反応する。
「あひっ……い……」
息かけただけでこんななんだから、もう前みたいな変な玩具なんかつけられてみろ。
俺死ぬよ。
「まぁ、持ってきたんだけど」
「は!? 嫌だっ、嫌だぁ!」
俺の言葉を見透かしたかのように、神原が手に持っているのは俺のトラウマ……もとい玩具。
「か、神原……頼む……それだけはっ」
「……じゃあどれか選ばせてやるよ。俺も鬼じゃねぇし」
イヤあなた十分鬼ですよ、という言葉を飲み込んで、ありがとうと言った。
「1、乳首にローター。2、身体中の30箇所にピアス開ける。3、公開セックス」
「どれ一つとしてまともなの無いじゃねえか!!!」
「お前文句付けんのかよ」
すごい目付きで睨まれる。
俺は言い返せなくなってしまった。