□たまには…
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「んー…用っていうか…廊下歩いてたらアルヴィス見えたから」

「…それだけで呼んだのか?」

「?そうだけど?」

不思議そうに首を傾げるギンタに、アルヴィスは深々と吐息をついた。

「そうか。じゃぁな」

「…って、ちょっと待てよ!何で行っちゃう訳!?」

それだけ言うと、すたすたと何事もなかったかのように廊下を歩き始めるアルヴィスに、ギンタは慌てて呼び止めた。

「…今、お前が言ったんだろ。オレに用はないと」

だから去るんだ。何か問題でもあるのか?

一応、立ち止まり顔だけ振り返りながらそう宣うアルヴィスに、ギンタは頭を抱えながら叫んだ。

「あるに決まってんだろ!どうせアルヴィスの事だから、部屋に戻ってもまた閉じこもるつもりなんだろ?それだったら、オレ今暇だし話でもしようぜ!」

「閉じこも…暇なのはお前だけだろ。何でそれに、オレまで付き合わされなければならないんだ」


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