Final-Drive
□BDショック! Final Romance 8
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「ヘェ‥なるほどなぁ‥。チームの頭脳やるってーのは、大変なんだなぁ。兄貴とリカの頭があって、それを支える冴凪さんと
恵が居て、初めて俺達ドライバーが全開で走れて‥目指す処に手が伸ばせてるんだな‥。」
「啓介、夕食どうする?」
リカは後ろ手にメールを送信すると、パソコンを閉じ、椅子に座ったまま啓介を見上げた。
「来いよ、リカ。俺‥今、ヤバイくらいお前が欲しい。」
「え?!」
もつれる様にしてベットに倒れ込むと、啓介の手が乱暴にリカの服を剥がしてゆく。
責める様なキスを落とし、その痛いぐらいの愛撫にリカの口から小さな悲鳴が漏れる。
「俺を好きだって言えよ、リカ。」
「ぇ?‥っク!‥好きだよ、啓介が‥ァ!」
啓介の瞳の奥に、チラチラと嫉妬の炎が上がるのが見える。
ソレは間違いなく、涼介とのやり取りのせいだろう。
だが、内容に関しては必要不可欠事項で、チームにとって重要な連絡。
そんな事、頭で解っても 心が認めない。
だからせめて身体と心は、この腕にあるのだという実感が欲しい。
その気持ちが今のリカには、痛いほど解る。
だから、まだ啓介を受け入れる状態でないリカの中に、啓介がムリヤリ入って来ても彼女は、歯を食いしばり抱き締めた。
「‥‥痛ッ‥」
思わず声が漏れ、リカの目尻に涙が浮かぶ。
それに気付いた啓介が、ハッとして動きを止めたがリカは、抱き締める腕の力を強め微笑んだ。
「いいよ、そのまま来て‥。」
「‥‥好きなんだ、リカが。気が変になりそうなくらい‥ッ!」
唸る様に囁いて啓介は、一気に深く腰を落とす。
苦しそうなリカの声が、徐々に甘い喘ぎに変わってゆく。
身体を入れ替え上になったリカを啓介が、両手を頭の下で組んだ格好で見つめる。
切れ切れの濡れた声が、うねる腰つきが、揺れる胸が、啓介の五感全てを挑発する。
「ぁ‥ッ‥もぅ‥!」
リカの身体が小さく震えそうになった時啓介は、再度リカを組み伏し彼女の両手首を片手でリカの頭上で押さえつけた。
「ン‥っ‥ゃ‥イかせて‥お願い‥」
「もっと言えよ。」
そう言って啓介が自分の右手の指を、リカの口の中へゆっくり1本ずつ挿れれば、リカがその指に舌を絡ませ瞳を潤ませる。
「欲しいよ‥‥。」
欲情と嫉妬の炎に包まれた啓介が、その言葉を合図に狂った様に腰を打ち付ける。
リカの細く白い首が仰け反り、やがてその身体が小さく震え声もなく脱力する。
ほとんど同時に啓介もまた全てを放ち、リカに覆いかぶさると唇を重ねた。
「悪かった‥乱暴にして‥。」
おびただしく散らされたリカの肌に残るキスマークを ゆっくりと指で辿りながら啓介が、凹んだ声を出す。