〜吃音(きつおん)のページ〜
.吃音には大きく分けて2種類あります。例えば、「こ、こ、こ、こんにちは」という〈どもり〉で知られる連発型(性)吃音と、こんにちはの最初の「こ」が言えずに「こんにちは」、という言葉自体を発する事が困難な難発型(性)吃音があります。
しかし吃音者の中には話すたびにどもったり、詰まって声が出せなくなるという訳ではなく、言葉によっては普通の人と同じようにスムーズに話せたりもします…
逆に、その時の場面的状況や精神状態、その時々によって、普段比較的スムーズに発語出来ている単語でさえ激しくどもってしまったり、言葉を発する事が出来なかったりもします。
というように症状が非常にあいまいで特殊なものだけに余計世間では理解や認知のされていないのが現状です。
多くの吃音者には「言える言葉」と「苦手な言葉」があります。「苦手な言葉は言える言葉に言い換えて話す」という方法を使います。
例えば、「会社に行ってくる」と言いたくても最初の「か」が言えない場合は「仕事に行ってくる」と言い換えたり、
「暑いですね」と言いたくても「あ」が言えない場合は「気温が高いですね」と言い換えたり、
「お疲れ様です」と言いたくても「お」が言えない場合は「失礼します」等と、別の言葉に言い換えて話すという事です。
いつも都合よく〈言い換え〉が出来る訳ではないので、時には人前で言葉を発する事が出来ずにしどろもどろになったり、不本意にも自分の意にそわない事を言ってしまったりする事もあります。
それによって惨めな思いをしたり、人から誤解を受けたり、不審に思われたり等、辛い事も多々あるのです。
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