歌のプリンス
□ごめんなさい
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「最近あの二人はどうしたんですか?」
お昼食堂でトキヤは隣に座っている音也に話かける。
レンは食堂の一番前に座り、女の子達に囲まれながら食事をしている。
しかし、反対にマサトは食堂の一番後ろの席に座っている。一人もくもくとメロンパンを食べている。
「さぁ、、、?オレも凄く知りたいよ、、、」
音也は困ったように答える。
「みなさん!!」
春歌は友千香とトキヤ、音也、ナツキ、翔が占領している机に向かって歩いて来る。
「あぁ、七海、渋谷」
翔が片手を上げる。
「二人の様子がおかしい?」
春歌もここ最近曲を作っている、パートナーは音也だ。
「春歌はこの類には疎いからなぁ」
友千香が好物のハンバーガーにかぶりつく。
「どうしたんでしょう?」
ナツキも心配そうに二人を交互に見る。
つい五日前までもっと離れたらと思うほど密着して食事をしていたのに。
「これは事件だ!!」
翔が言う。
「え?事件!!」
翔の言葉に反応したのは音也だけだった。
「私達にはどうしようもないですよね。見守る事ぐらいしか」とトキヤ。
「そうですね。暖かく見守りましょう」と春歌。