歌のプリンス

□真斗君の悩み
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神宮寺…
あいつはずるい、すごいずるい…

「聖川‼」

俺は神宮寺の声が凄く苦手だ、いつもドキドキされる。


「おい‼聞いているのか‼聖川‼」


そして、俺が1番好きな声だ…


「あー、すまない、ちゃんと聞いている。」


今回の小テストはSクラスと合同だ。たまたまくじ引きで当たってしまったのだ…


「ぼーっとするな。ここのパートはどうする⁇お前の歌う所だろ?」


神宮寺の声は低いような高いような、聞いていて安心する。


「あー、そうだったな。」


神宮寺の方に顔を向けずに答えた。神宮寺は自分のベッドであぐらをかいている、もし他の人がやったらおじさん臭いだろうが神宮寺がやると何故かとても決まっていてかっこいい、自分でも気付いている、俺はかなり重症のようだ…

「聖川…お前今何考えてる。お前らしく無いな。」


突然神宮寺が立ち上がり近ずいてきた


「な、何も考えてなどいない‼近ずくな‼」


自分の動揺した声に少し不安になった。暴露てはいないだろうか?俺の思いは…暴露たらきっときみ悪がれる、嫌だ‼嫌なんだ‼好きだから、神宮寺が好きで好きでたまらないから…
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