歌のプリンス

□飲み過ぎには気を付けて?
1ページ/3ページ

「音也君!昨日新発売のジュースを沢山買ったんですけど、良かったら、放課後僕たちの部屋で飲みませんか?」

那月は新製品や新発売が大好きで、よく美味しそうだと思ったら、大量に買ってきては、みんなで食べよう、飲もう、と言う。


音也はそんな那月にもう、慣れていて、どんな飲み物かも聞かずに、「もちろん!」と答えてしまった。



放課後


「那月〜!翔〜!遊びに来たよ!」

二人の部屋に入ると、レンとマサト、翔と那月がいた。


「遅いぞ!音也!」

翔が顔を赤くしながら文句を言う。


「やぁ、音也!」

レンがいつも以上に機嫌良くこっちを向いている。

隣に座っているマサトの顔は真っ赤かで、片方の手にはジュースの入ったペットボトルを持って、もう片方の手はレンの服をギュッと握っている。

(これか…レンが機嫌いい理由は…)


苦笑いしながらレンに答え、翔の隣に座る。


「音也!お前も飲め!美味いぞ!」

翔はまだ開けていない新しいジュースを音也に手渡す。

「あぁ、うん!あ!そうだ、那月、トキヤは来てないの?」

「来ますよ〜少し遅れるって言ってました。」

那月もニコニコしながら答える。

「そっか、うん…」

ちょっとガッカリ…


飲み始めて30分。


「何か、熱い…」

身体がポカポカし始めたのだ。

「大丈夫ですか?」

那月は膝の上で寝ている翔の頭を撫でながら、聞いて来る。

「うーん、大丈夫」


さらに30分。



「トキヤ〜、うくっ、トキヤは〜」

顔を真っ赤にしながら、泣き始める音也。


「トキヤぁ〜トキヤぁあ〜!!」

音也ふわぁーっと泣き始めた。

部屋ではもう、レンと那月しか飲んでいなかった。


「音也〜、呼んでも来ないよー」

レンも酔っているらしく、寝ているマサトを抱き締めながら、ぐだぐだと話す。


「うーっ!来るもん!トキヤは、来るもん!」

音也はふらふらとドアに向かい、おもっいっきり、ドアを開けた。


「うわっ!」

トキヤがそこにいた。

「トキヤぁあー!へへっ、トキヤだぁー!」

「音也……ん?お酒の匂いがしますね、那月、どういうことですか?」

「ははっ、新発「分かりました」」


「イッチー、も飲むかい?」

「レン、あなたまで……そこの二人はもう、ダメですね。」


「おいし「失礼します」」

トキヤは那月話す余裕も与えず、音也を連れて部屋の戻った。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ