歌のプリンス
□少し位、いいよね?
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今日のレンはとても機嫌が良い。何故なら彼の愛する人が何時もと違うから。
「....レン」
「んー?」
レンはニコニコと笑いたいのをこらえながら返事をする。
「やはり......行った方が....」
マサトは少し顔をしかめながら言う。
「ダメだよ、マサト....、今日はゆっくり休まないと」
いつも健康なマサトには珍しく風邪を引いたのだ。
「しかし......」
「いいから」
レンは起き上がろうとするマサトの肩を優しく推し再度横にさせる。
「じゃあ、オレ行ってくるね、何かあったら直ぐに電話するんだよ」
レンはポンポンとマサトの頭を優しく叩くと出て行ってしまった。
「……レン」
マサトは布団を鼻上まで持ち上げる。マサト今レンのベッドの上にいる。レンの匂いに包まれて安心するのと同時にやはり熱があるせいか少し気分が悪い。
マサトは少しの間睡魔と戦ったが結局眠ってしまった