歌のプリンス
□あなたがオレの初恋です
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オレとあいつの出会いはとてもおかしい。
学園の命令で生徒会である俺達七人はある渓谷に向かい事件を済ませに行った。
その時オレはあいつと出会った。
「レン、ここ気味悪いな。」
音也がレン向かって嘆く。
「そうだな、気を付けろよ。ここはいろいろ危ないから。」
レンは音也に答える。
突然前方から強いたくさんの魔力がまるで洪水のように体に覆い被さる。
「なんだ?」
レンは急いで前に進み見つけたのは周りと同じ真っ黒の目を持った少年。こっちをギンッと睨んできたため目が合ってしまった。
その目はこの世の全ての物を否定したような感情を持っていた。
魔力の発生源は彼らしい。レンは一歩前に歩き話しかける。
「お前、そんなに魔力を出してると体力が持たないぞ、早くやめろ。」
その少年は突然後ろを向き走り去ってしまった。
「知り合いですか?」
トキヤは後ろからレンに話しかける。
「いや」
レンは後ろに振り向きながら答える。
「初対面だ」
「そろそろ帰って報告しないと、、先生怒っちゃうよ。お兄ちゃん。」
春歌はレンをせかす。
「あぁ、そうだな、もう戻ろう」
生徒会の七人はその後急いで学園に戻った。
学園に名は「能力開発研究学園」といい、ここでは能力を持つ学生達が自分の力をよりいっそう発展させるための場所である。ここに入学する条件は一つでも普通の人間より優れた能力を持っていれば誰でも入れる。
中に入るとS,A,B,Cというふうに分けられる。Sが一番上でCが一番下である。
そして生徒会に入るためにはSクラスに入らなくてはならない。精鋭中の精鋭である生徒会役員は普段学園を守ったり時には極秘任務を任される。