*Novel*
□嫉妬しちゃいます.
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自分だけ、見ていてくれればいい。
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「あ、ルーシィ、あのな、今度…」
「グレイ!!ねぇ、ちょっと聞いてよ〜!!
またナツのせいで家賃が払えないのよ!!昨日の仕事なんか…」
「………」
また始まった。最近、いつもこうだ。
俺が話し掛けても、ナツナツナツナツ。
「……でさ、グレイ?」
「…あ?」
「何よボーッとして。ね、聞いてる?」
「聞いてねぇ。つかよぉ、俺はお前に話があって来たんだが。クソ炎の事なんざ、聞きたかねーな」
「あっ…ごめんね…話って何?」
「…もういい。カナとかジュビアに頼むから」
そう言って席を立った。
らしくないってのは分かってた。
ただ、ナツの事ばっか話すルーシィを見ていて、何か…嫌になった。
男の嫉妬…って、カッコ悪ぃ。