*Novel*
□恋人(?)
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今日はいつもの“最強チーム”で仕事をする、
…ハズだった。
「ねぇ」
「…あ?」
「なんでグレイしかいないの?」
「……ナツもエルザも、マスター直命で仕事が入ったんだ。だから。」
「…ふーん。グレイ、服」
「え?―んぁ!?」
とゆう訳で。
今あたしは、グレイと二人で仕事に向かっている。
―マスター直命。というのも、たぶん嘘。きっと、ミラさんがあたしの為に裏で動いてくれてたんだろう。
ミラさんのことだ。絶対気づいてる。
今あたしの目の前にいる、この鈍感男には気づかれない、いや、絶対気づかない。
でも今日は。
プシュ――
「…お、着いたな」
「だね。降りよ♪」
今回の仕事は、珍しく戦闘系じゃない。雑誌のモデル?になって欲しい、という依頼を受けた。
もちろん、選んだのはルーシィ。
「え〜っと、ここね!!」
「随分とでけぇ建物だな…」
「うふふ♪だってココ、週刊ソーサラーの会社だもん♪」
「…へー、つかルーシィ。モデルって俺はしなくてもいいんだろ?」
「そんなの、依頼主に聞かなきゃ分からないじゃない♪」
「…エラく乗り気だな」
「だってだって〜!!ソーサラーのモデルよ!?憧れだったんだもん♪」
「…何のモデルか分からねぇけどな」
そしてドアを開けた。
「すいません。妖精の尻尾の者です。あの…依頼を見て来たんですけど」
グレイは後ろで眠そうに目を擦っていた。この仕事には、あまり興味がないのだろうか。
「少々お待ち下さい」