monochrome world

□鋭い棘に要注意
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「錫也、哉太、羊。」


「どうしたの、星奈」



食事を終えた後、天文科の教室に向かった。



錫也と哉太と羊を呼び、
先程あった事を話した。




「大丈夫なのかよ?お前は。」


「幸い擦り傷だけで済んだよ。」


そう言って絆創膏が貼られた肘を見せた。



あの後、颯斗君に指摘されるまで、
怪我をしているなんて気付かなかった。





「っ、そういうことじゃなくてよ、」



「星奈は、大丈夫なの?その優姫ってやつと関わっても。」


「保証は出来ない。
でも、私が皆を護るから、」




「「「っ…」」」





気まずい沈黙が流れる。




その時、廊下と教室に、チャイムの音が鳴り響いた。








「じゃあ、私もう行くねっ!
バイバイ!」




天文科の教室から走り去っていった、
星奈の小さな背中を、3人は黙って見つめていた。






「俺達が、星奈を護らなきゃな、」



「うん。僕等が守ろう。転入生から。」



「アイツに何かしたら、容赦できねぇな」











彼等は、そう強く決心をすると共に
転入生に嫌悪感を抱き始めたのであった。










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