星の輝きと僕等の青春

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制服を着てみると、
サイズが私にぴったりで、
びっくりした。

私が1年前に着ていた
制服のデザインとは少し違ったけど、
とても可愛いものだった。

「よしっ!着替え完了!」

私は、もともと着ていた服を畳み、
スーツケースに入れてから、
私は教室を飛び出した。

もう一度、職員室に向かおうとしていた時私は、ある人の後ろ姿を見つけた。

空を切り取ったような色の髪。
やわらかな雰囲気。
高い身長。

3つのキーワード。
私の脳内で検索。
出てきたのはただ1人。



「誉!!」


私は彼の名を呼んだ。

誉は少しだけ、ぴくっと肩を震わせてから此方を向いた。




「美月…?」
誉は、目を見開きながら言った。
私は嬉しくなって、スーツケースを
その場に置き去り、誉に抱き付いた。

「誉…!」
「美月…久し振りだね」
誉は、優しい声でそう言いながら
私の事を抱き返してくれる。

「ただいま!誉!」
「うん、お帰り。美月」
「あんまり驚いてない……?」
「驚いてるよ。何も連絡せずに帰って来ちゃうんだもん。」

「ふふっ…ごめんなさい、誉」
「よし、許してあげる。」
私達は、他愛ない会話をしながら、笑い合っていた。





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