星の輝きと僕等の青春

□05star
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−7時・屋上庭園−


「あれ、ここだよね…」



屋上庭園に着き、私は辺りを見渡した。



「あ、星蓮さん!」

後ろの方で男の人の声が聞こえる。

「貴方がこの手紙の?」

「は、はい!霞雅悠介と言います!」

「それで、お返事なんだけど、」



「ごめんなさい、私好きな人とかは特にいなくって…」




「そう、ですか」















「やっぱりそうやって、僕のことも振るんですね」


「え、」







周囲の草むらから物音が聞こえる。











「僕達も、貴方に振られたんですよ」



4、5人の男の人が姿を表す。


「貴方達、一体!?」



「覚えてないんですか」


1人が、私の両手首を掴んだ。

「いっ、」



「俺等、ホントに星蓮さんの事好きだったんだけどな〜」


聞き終わった後に腹部に痛み。

どうやら殴られたようで、
そこで私の意識は途絶えた。



































「……ん、」

目覚めて、辺りを見渡すと
跳び箱やボール。

体育館倉庫だと気付く。

「電話、しなくちゃ、」

そう思った。

でも、今暗闇にいるって実感する。
身体が硬直する。

「…や、」

うっすらとしか見えない周囲の状況。

「いや…」

暗闇の中にずっと居た幼少期。

「いやっ!」

全ての記憶が蘇り、虚無感に支配されていく。

「いやぁぁぁっ!」

誰かお願い、助けて、


私を、助けて…



私は海に沈んでいくような感覚に身を委ねた。












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