星の輝きと僕等の青春

□06star
2ページ/2ページ

「えっ?」





間抜けな声が私の喉を揺らした。




















「……と、言う訳なんだ。」







一樹の口から紡がれた言葉。
それをまとめるとこうだ。





桜志郎の知り合いの雑誌編集者さんが、
星月学園生徒会と、弓道部を取材したいといったそう。


しかし、流石に男性だけじゃ…


ってことで私に白羽の矢が立った。








「そう言うことだったのね、」



「頼む!俺達のために、協力してくれねーか!!!!」






「僕からも頼むよ、」



「一樹、誉…」







「じゃあ…ちょっとだけなら、」







うまい堂のケーキを奢ることを条件に、
私は承諾した。


















翌日、撮影の為私達は、1時間ほどバスに揺られ、スタジオへ向かった。





「それにしても、よく龍之介や颯斗君がいいって言ったね?」





「まぁ、色々ね…」



誉の奥が深そうな笑顔が、私の目に写された。














「くひひ、今日は来てくれてありがとん」


スタジオ内へ入ると、そこには桜志郎がいた。
「じゃあ先ずは衣装に着替えてね、」



スタッフらしき人に案内され、
控え室というやつに通された私は、
そのままそこで着替えた。



私の衣装は、赤と黒を貴重とした、
露出度が多めのワンピース。




胸元も結構ざっくり開いてるし、
丈も短い。



所々にある黒レースが、更に色気を出している。



来ているだけで恥ずかしくなる服だなぁ…






そう考えていると、メイクさんらしき女性の方が控え室へ入ってきて、
私にメイクを施してくれた。




とても可愛いグロスが、私の唇を彩った。


「可愛いですね〜、」



私がそう言うと、メイクさんは笑顔でそのグロスを私にくれた。





顔が綻んだ気がした。






―\―\―\―\―\―\―\―\
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ