星の輝きが続くように

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4月1日。
レガーロ島についた1つの船の中から
出て来た、1人の長髪の少女と、スーツをきた1人の青年が、辺りを見回し、懐かしむような表情を浮かべる。

「やっぱりレガーロはいいわね、レイチェル。」
「えぇ。そうですね、お嬢様。
そういえば、今日のパーティーは、18時からと聞いております。急ぎで挨拶周りへ向かうのが得策かと」

「心得ているわ。でも、こんな格好では駄目ね。」
少女ー改め、ルナの言葉を聞いた青年は、彼女の服装を見る。
白いワンピースに麦わら帽子。

正直、レイチェルはこの格好が気に入っているが、流石に5年振りの挨拶周りとなるとそうはいかない。


「フェデリカドレスへ行きましょうか?」
「そうですね。では、急ぎ向かいましょうか。」



カラン…
ドアに装飾されたベルの、心地良い音が聞こえると、『いらっしゃい』というフェデリカの声が店内に響く。

「今日はどういったドレスをお探、し…」
私達を見たフェデリカの声が、微かに震える。

「え…うそ、ルナ…!?」
「そうよ、フェデリカ。久し振り」
「お久しぶりです。フェデリカさん」
「レイチェルまで…5年ぶりね…」
「また逢えて嬉しいわ!!」
「私もよ、フェデリカ。」
「すみません、フェデリカさん。
急ぎの用で、」

「あら、ごめんなさい、それで、今日はどんなドレスをお探し?」
「パーティー用のと、今から行く挨拶周り用を一着ずつお願い。」

「色は、どうする?」
「ブルーでお願い。」
「分かったわ、今すぐ持ってくるわね」



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