星の輝きと僕等の青春

□01star
1ページ/9ページ


6月1日。
朝7時。
静けさの残る星月学園の門前には、
1人の少女が立っていた。

「変わってないな、此処も」

少女は、ぽつりと呟くと、校舎ヘの道を歩いていった。


「職員室ってどこだったかな、」
広い校舎の中をさまよっている。
少女、改め星蓮 美月。

1年振りに、この星月学園に帰ってきたのだ。

「えっと…こっちだっけ」
勘を頼りに、校舎を進んでいく。

ふと、見覚えのあるラフな服装の後ろ姿が視界に入る。

「直獅、先生?」
恐る恐る前を歩くジャージ姿の彼に声をかけた。

ジャージ姿の彼、もとい陽日 直獅先生が此方に振り向く。
「……美月、なのか?」
私の姿を見ながら、驚いたような顔で言った。

「久し振りです。変わってないですね、
直獅先生。」


暫く沈黙が続いた。
沈黙を破ったのは、直獅先生。
「……美月。」
「はい?」

「……お帰り、」

「ただいま、直獅先生。」

2人は、笑顔で再開の挨拶を交わした。



―\―\―\―\―\―\―\―\
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ