頂いたもの・差し上げもの
□revenge
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「んっ・・や、ぁ・・も、そこ、や・・・んっ!」
「いやじゃなくて気持ちいいの間違いだろ?」
「やっぁ、、、んぅっ・・・!」
恥ずかしい。
恥ずかしくてたまらない。
男には無用の胸の突起を、指で弄られ、舌で舐められ、甘噛みされる度に、に自分の口から甘ったるい声が漏れ、目が潤み、ぴくぴくと体が跳ねて、下腹部に甘い疼きが走るのが。
女ならまだしも、俺は男なのに・・・。
しかも、この人は誰と比較したというわけではないけど、前戯がとにかく長い。
繋がる部分を丁寧に解すのは、俺の体を労るという目的があるからというのもあるだろうけど、胸を弄るのはただ単にこの人の性癖なのだろう。
だが、止めて欲しい。
こちらは恥ずかしくてたまらないのだから。
「も、おねがっ・・いや、です・・・」
「ふーん、早く欲しいなら期待に応えねーとな」
やっと受け入れてもらえたと思ったら、期待していると勘違いされる始末。
この人は加虐的な笑みをいっそう深くするだけだった。
「えっ!?あの、ちがっ・・・・!」
ぐっと俺のそこを押し広げながら、高野さんが俺の中に入ってくる。
この時はいつも、高野さんは余裕ない表情をしている。
「ごめん、きつい?」
さっきまでの加虐的な笑みを引っ込めて、すまなさそうにして聞くもんだから、こちらはこう答えるしかないのだ。
「だい、じょぶ・・で、す・・・」
「ん」
ほっと安心したように、そして嬉しそうに微笑んで俺にキスして、高野さんは少しずつ腰を揺らし始める。
・・・なんだか、全てこの人の思い通り。
仕事も、プライベートも、何もかもそうだ。
悔しい――。
快感の渦に飲まれる直前、熱っぽい頭の中で考えたのはそんなことだった。