dream/short ブック
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【綺麗な顔】
彼女の死に顔は兵としては珍しく綺麗だった。
そのかわり胸から下が喰い千切られていて、掛けられた布のへこみがそれを強調しているようだった。
死ぬ間際、彼女は何を思ったのだろう。傍にいてやれなかった自分を悔いても、もう遅すぎる。
血色がなく白くなった彼女の顔、冷たい唇に唇で触れた。
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