dream/series ブック
□超絶天然彼女、改め、
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初めてのキス
しばらく触れ合って離れる。
至近距離で目が合って、でも彼女はすぐに視線を逸らして何故かその場にしゃがみこんでしまった
「おい」
「ごめんちょっと待って」
この頃には敬語もとれていたが、なんせ付き合って5ヶ月目。歩みは亀より遅い
「どうした」
「ちょっと、恥ずかしくて…」
顔を手で覆って、うわああぁぁなんて呻っている。普通キスの後呻るか?
「顔上げろ」
「いや、あの、ほんと、あと10分待って」
一度で満足できなかったので後何回かしてやりたいのだが一向に顔を上げない。
「…顔上げないとここで犯すぞ」
ぼそりと脅迫まがいのことを耳元で囁くとほぼ反射的に顔を上げたのですかさず唇を重ねた。
薄く目を開けるとぎゅっと閉じられた瞼と紅潮した顔があって、それを眺めていたいがために長い長いキスとなった。