Wonder Alice
□初めまして!
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「〜〜〜っ!」
「〜!〜〜〜‼」
ん… ぅるさい…
人が折角気持ち良く寝てたのに…
お隣さんか…? 近所迷惑だって文句言ってやろうかな…
そう思って目を開けた私の目の前に広がっていたのはいつものベージュの天井…
……ではなく、綺麗な女の人の顔のドアップでした。
「Σ?!」
うん。めっちゃ吃驚。
でもな〜んかデジャヴ… なんで?
う〜ん…?
あっ!そうだった、そうだった!
前にも一回あったんだ!
確か、2個前の前世で死んだ時。
あの時は会社からの帰り道で居眠り運転のトラックにひかれそうになっている仔猫を助けたら、代わりにはねられてたんだっけ…
あれ?でも今回は死んでない、ハ、ズ…?
ただ単に疲れたから寝て、起きたらこの状況だったんだけど…
ま、いいか。
どっちにしろ転生したって事は、もうあの世界へは戻れないんだから。
「(ま、なるようになるっしょ。何処の世界か分からないけど、生まれたからには楽しもう♪)」
「貴女の名前は今日から桜野 月姫よ‼
宜しくね、月姫ちゃんvV」
「よろしくな、月姫」
上からおそらく、私のお母さんとお父さん。
別の世界のと被るから母さん、父さんと呼ぼう。
「(…って、言うか生まれ変わっても名前は一緒なんだ…)」