□愛おしくて、愛おしくて、たまらない
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「俺、誰かのところに行くからな……、なんて…。まっ、聞こえてないだろうけど…」
「聞こえてるけどな。お前、誰かのところに行くなんて許さないからな?」
「………なっ!ロイド君、ちょ〜待ってたんだけど?俺様待ちくたびれたって〜。ホントロイド君ってば遅〜い…」
「置いて行ったり、遅れて悪かったな、ゼロス。本当は、一秒でも早くゼロスのところに行きたかった。」

代わりじゃないけどお土産、そう言って渡されたのは、メロンだった。俺はサンキュと一言言った。正直メロンよりもロイドのことの方が大事だ。

「ば〜か。メロンよりロイド君の方が大事だっての。俺様、もう疲れたから寝てもいい?」
「ああ、お休みゼロス。ありがとな…いつも…」

ゼロスはあまり寝れていなかったのか、目の下に隈が出来ていた。
(…寝ずに俺を待ってくれてたんだな…)
意識が飛ぶ前にごめんなと謝罪が聞こえたので、聞こえるか聞こえないかでこう言ってやった。
「お前だから待ってたんだよ」
前と同じようにお前の笑顔が見られて良かった。
ホッとして意識が途絶える。まだ、自分の愛しい人が隣に居てくれる。だからもう、
「寂しくなんかないんだ…、から…」



 
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