夢小説

□拾いまして
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その後、とりあえず青を家にあげた




「なんで!?ウソでしょ?」

「ホントだっつってんだろ!
昼寝してたら人間になってて、そこら辺にあったコレを着て紬ん家に来た」

「何からツッこめばいいのやら………」




青が"コレ"と言っているのは、今着ている服の事だ

もう、私はどうしたらいいんだろう?





「紬、俺人間になったんだぜ?
だから、紬の家にずっと居れるよな?」




そう言って私を後ろから抱きしめる





「そりゃあ、そうだけど………」




私が「う〜ん」と悩んでいると、お腹の鳴る音が聞こえた




「なぁ〜紬。
俺、腹減った。」

「そっか、そうだよね。もう夜の8時だもんね」



青は私の首筋に顔を埋めながら、甘える様に言う為、青の耳が私の首にサワサワと当たりくすぐったい



「今、何か作るからここで待ってて」

「どこ行くんだ?」

「台所。料理しなきゃ」

「俺も行く」



狭い部屋だが、青は離れるのが嫌なのか私の後ろをついてくる

背が高くて大きいけど、なんだか可愛い!




「あの、青さん」

「あ?なんだよ?」

「ひじょーうにやりにくいんですが」




料理に取りかかったはいいが、青がまた後ろから抱きしめてきて身動きが上手くとれない




「気にすんな。さっさと飯作れよ」

「なぜ、上から目線!?」

「早くしねーと、紬喰うぞ」

「は?」



そう言って、青は私の首筋目掛けて「あ〜ん」と大きな口を開ける

止めい!!!!



「ちょっ!?
青!待て!!」

「(ビクッ!?)」



毎日だてにお弁当で餌付けしてた訳じゃないからね

私が「待て」と言えば、青は体をビクつかせ大口を開けたまま固まる

ふっふっふっ




「すぐにご飯できるから、待ってて」

「ちっ!わぁったよ」

「舌打ち!?」



なんか、犬の頃の青がすごく可愛いかったような

もともと、この性格なのかな?
ああ、私の可愛い青はもう居ないのね



「紬〜、やっぱすげぇ良い匂いだな」

「何をどさくさに紛れて匂いを嗅いでるんですか」

「ホント、くっちまいたい」

「止めて、食べられたくないから」

「ちげぇよ。紬を食いたいんじゃなくて、喰いたいんだよ」




何が違うんだ?
青に抱きしめられながら料理をして考える

すると、青は耳元で




「紬と一つになりてぇってこと」

「はぁぁあ!?」

「俺、犬の頃から紬の事すっげー好きだったんだぜ?」



私は、耳を疑いたいがまさしく聞こえた

変態発言&告白

びっくりして後ろにいる青に顔だけを向ければ、不意にキスをされた








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