胡桃割り人形

□1章
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私は残念なことに伏見先輩と同居している。

別にまぁ一人暮らしでもいいんだけど世理ちゃんに言われたから伏見先輩と暮らしてるが、まあ好き嫌いの多いこと。ご飯作るこっちが嫌になる生活を送っています。ちなみに家事担当は私。料理は一応得意な方だ。え、なんでそんなに驚くの。ひどいよ。

今も伏見先輩のためにご飯を作っているが野菜嫌いの先輩に作るのは野菜を細かく切ってそれをハンバーグにでも入れようと頑張る。だがどう考えてもバレそうで食べてもらいそうにない。残されそうだ。とにかく切ろう。全力で切ろう。


「あでっ!」


指に擦り傷できた。あはは。これはやばい。バンドエイド…


「…なにしてんの」
「あ、先輩。料理してるんですよ。あ、バンドエイドもらえますか?」
「なんで?」
「指切っちゃったんで…」
「…ばか」


ぱくっ。と先輩は私の指をくわえて血を舐めとった。え、舐めとった?


「せせせせ先輩なにしてるんですか!」
「なにって消毒」
「も、もう!!」


やっぱり自分でバンドエイド探そう。

ちなみにハンバーグはなんとか野菜入ってることはバレなかったが「なんか無駄にシャキシャキしている」って言われたから超焦った。もうちょっと料理頑張ってみようかな。


3.好き嫌いの多い先輩と家事担当の私
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