胡桃割り人形
□1章
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「伏見先輩、重いんですけど」
どうしてこうなった。
先ほど伏見先輩が室長室に書類を届けに行こうとしてドアを開けようとしたら私と日高先輩がおいかけっこしてたら伏見先輩にぶつかって書類が全て崩れ落ちたから代わりに私が運ぶということになった。どうして日高先輩に任せないんですかときくとお前がぶつかってきたからだとおっしゃった。どうして私がおいかける側じゃなかったんだろう。日高先輩は「ざまぁwww」みたいな感じだったし。日高先輩を敬うのやめようかな。
「俺がついていってるだけマシだと思え」
「まあこれ先輩の提出する分ですもんね」
こんな重たい書類を持っていこうとした伏見先輩はやっぱり力持ちなんだな。たしかに鍛えてるからかもしれないけど私はこんなに持てないよ。今日からちょっと鍛えようかな。
「きゃっ!」
…倒れてしまった。まあ前は山積みだったし見えなかったもん。
「はぁー…」
「こっちがため息つきたいんだけど。」
そういいながら舌打ちしたけど伏見先輩は一緒に拾ってくれた。しかも半分持ってくれた。
「いくぞ常盤」
「は、はい!」
そんなツンデレ気質を持った伏見先輩と一緒にやっていけるかはわからないけど頑張っていきたいです。
1.ツンデレとおせっかい