BLACK BIRD
□韓国組から
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「…ここどこだろう」
二回目の迷子。
今から山登りに行く子、いわゆる黒ジャージ組を見送って帰ろうとしたらまた迷子になってしまった。
「うぅ…」
携帯つかお。
そう思って携帯を開いた。
「…不在着信?え、毛利くん?かけてみよ」
Pululululu…
lulululu…
lulu…
「でないし。越知さんならでるかな」
Pululululu…
毛「はいもしも『あれ、あたし越知さんに電話したのに。間違えま』毛利ですって!充電切れたんで月光さんのかりとんです!」
『…またいちゃついてんの?』
毛「実は、そうな「おい」…違います」
『…まぁいいや』
私は断じて腐女子じゃないからね。
てか越知さん横にいるのかよ。
『電話の内容なんだったの?』
毛「あ、お土産の相談を♪」
『お土産?まじで?』
毛「先輩には韓国海苔でええですか?」
『毛利くん帰ってきたら殺すからね』
毛「え、ちょっ、あ「殺したら犯罪だ。未遂にしとけ」月光さあああああん!」
『わかった!じゃあ未遂にしとくよ!』
毛「聖歌さああああああああん!」
『とりあえず毛利くん、越知さんに代わってくれる?』
毛「…はーい」
電話の向こう側でパコンパコン言ってる。
みんな頑張っているんだなぁと思ってたら「月光さあああああん」と語尾に♡でもつきそうな毛利くんの声が重なって聞こえなくなった。
…相変わらずだな、毛利くん