BLACK BIRD

□韓国組から
1ページ/3ページ

「…ここどこだろう」

二回目の迷子。

今から山登りに行く子、いわゆる黒ジャージ組を見送って帰ろうとしたらまた迷子になってしまった。

「うぅ…」

携帯つかお。

そう思って携帯を開いた。

「…不在着信?え、毛利くん?かけてみよ」

Pululululu…

lulululu…

lulu…

「でないし。越知さんならでるかな」

Pululululu…

毛「はいもしも『あれ、あたし越知さんに電話したのに。間違えま』毛利ですって!充電切れたんで月光さんのかりとんです!」

『…またいちゃついてんの?』

毛「実は、そうな「おい」…違います」

『…まぁいいや』

私は断じて腐女子じゃないからね。

てか越知さん横にいるのかよ。

『電話の内容なんだったの?』

毛「あ、お土産の相談を♪」

『お土産?まじで?』

毛「先輩には韓国海苔でええですか?」

『毛利くん帰ってきたら殺すからね』

毛「え、ちょっ、あ「殺したら犯罪だ。未遂にしとけ」月光さあああああん!」

『わかった!じゃあ未遂にしとくよ!』

毛「聖歌さああああああああん!」

『とりあえず毛利くん、越知さんに代わってくれる?』

毛「…はーい」

電話の向こう側でパコンパコン言ってる。

みんな頑張っているんだなぁと思ってたら「月光さあああああん」と語尾に♡でもつきそうな毛利くんの声が重なって聞こえなくなった。

…相変わらずだな、毛利くん
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ