満月

□氷詩
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     序幕
  始まりの先導者たち




惑星クレイ。
そこは様々な種族が息づく豊かな星。
たくさんの国、たくさんの種族が繁栄をしている。
人、エルフ、妖精、ドラゴン、デーモン。その姿形は違えど大きな争いもなくみなが平和に暮らしていた。

だが、ある日クレイには“影”と呼ばれるものたちがはびこるようになった。
“影”はその者の心に隙入り少しずつ侵食を広げ最後には取りつかれたものは闇に飲まれてしまうという。


それは生物だけには留まらなかった。
大地、自然や無機物など一見心を持たないと思われるものでも“影”は取りつき闇に返してしまう。

そんな突如として現れた“影”に対しクレイの人々は為す術がなかった。

“影”に対抗することもできずに、人も大地も少しずつ侵食されていきクレイは闇に覆われていった。
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