MONOMANIA

□僕の恋人
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「若の写真見ながら……………」
「見ながら?」
「……………一人で……」
「一人で?」
「…や…ります……」
どうしようどうしよう呆れられたかな…。
あああああああああ!!!!!!
沈黙が怖いんだけど!!若!!!!!
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう……。
ずっと床を見つめていると涙が出てきた。
どうしようどうしようどうしようどうしよう……。
若、お願いだから嫌わないでよ。
じわりと湧き出した涙で視界が滲む。
その時、軽く吹き出した音が聞こえた。
え………???
上を見上げると、若が笑っている。
え!!?え!!???何で!!?
「わ……若???」
俺は今、そうとう情けない顔をしてるのかもしれない。
「鳳っ……お前っ………面白い……」
ええっ…!!!!???若!!?
俺、何もしてないんですけど!!
面白いって……????
あぁ…でも…俺には若が笑った事の方が重大かも。
若ってこんなに笑えるんだね……。
ヤバイ……可愛い…。
この表情を俺しか知らないって考えただけで…鼻血出そう…。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・若?」
涙目の俺に同じく(笑って)涙目の若が言った。
「14日お前の誕生日だったし………撮るか?俺からのプレゼント」
・・・・・・・・・・・・・・マジで??若??
どうしようどうしようどうしようどうしよう!!!!!!!!
俺いま死んでもいい!!!!!!
「やめるか?」
訝しげな若の声。
「うわ!!!待って!!!やめません!!!」
「よし」
満足げに笑った若の顔に早くも俺の下半身は反応し始める。
これだから若いって嫌だ。
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