MONOMANIA

□桃色カタルシス
3ページ/4ページ

「…ヒヨの味がするね…」
掛けられた言葉に。
体温が上がる。
とろりと漏れたような感覚がして。
先端から体液が滴るのが自分でも分かった。
それは糸をひいて、床へと落ちる。
「…離っ……て…」
嗚咽が漏れる。
恥ずかしい。
恥ずかしい。
恥ずかしい。
浅ましい自分の身体が、厭になる。
そんな俺に、笑っていた慈郎先輩の顔が。
表情を失くして。
徐々に眉間に皺の寄った苦々し気な表情へと変わった。
「…マジこれ以上夢中にさせんなよ…ヒヨ」
頬に温かい掌が在る。
それだけで身体が震える程、悦い。
段々と先輩の顔が近付いて。
キスをされた。
「ん……ふ……」
唇は少しカサついていた。
それを潤すように舌で舐めると、返すようにその舌を吸われた。
無骨な掌が、身体を這う。
「んっ……ん…」
酸欠を起こしそうな頭。
脳みそからぐずぐずに溶けていくような、そんな感じに。
身体から力が抜けていく。
「っふ……ぁ」
勃ちきった自身を遠慮なく弄られて、腰が砕けた。
「…っ…ひっ…っ…!!!!」
床へと直接皮膚が当たり、その冷たさに総毛立つ。
「やああっ・・・・・・願っ・・・」
強く扱かれて。
視界がボヤけた。
閉じきれない唇から唾液が滴る。
「・・・ぅん?何がお願いなの?ヒヨ…」
くびれを扱いて、鈴口を指の腹で抉じ開けられた。
「…んっ……んぅっ…」
先輩は俺がちゃんと答えないと許してくれない。


「 お願いってなぁに? 」


耳の中で滲む声。
熱に浮かされてそのまま唇から滑る。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ