+ｼｷｶﾞﾐｼｮｳｾﾂ+ お題編
□GOOD LUCK
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「……今日１日帰らなかったんじゃなかったのかよ」
まだ重い瞼をこすりながら、光太郎が疑問をぶつける
「思ってたより早く片付いたのさ」
言いつつ読んでいた新聞を、ばさりと机に置く
「ふぅん…」
いい加減な相づちをうつ
寝過ぎたのか、少し痛む頭を押さえ光太郎は、ソファーに腰を掛ける
「頭痛でもするのか?」
──目ざとい
「いや…」
「ならいいが…… 眠気覚ましにコーヒーでも飲むか?」
「うん」
返答を聞いてから、日向はコーヒーを入れに台所へと立った
テレビは、この事務所にしては珍しくバラエティ番組が写されている
それを眺める事、５分
日向がコーヒーとトーストを持ってでてきた
「お前さんの事だから、昨日はロクに食ってないんだろ」
「─…当たり」
「……残り物でよかったら食え」
コーヒーとトーストが差し出される
正直、腹は空いてなかったが、日向の心遣いを無駄にする訳にもいかず、胃に納める