04/13の日記

23:48
泡沫のユークロニア―淡雪―。
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待ちに待っていた期待の新作『泡沫のユークロニア』!
あの『ピオフィオーレの晩鐘』を手掛けたスタッフさんたちが設立した会社LiCOBiTSの初作でございます。
あのスタッフさんたちの作品ならば普通に面白いだろうな〜という感覚でプレイしておりましたが、やっぱり面白いですね!
システムなどピオフィっぽい作りも相俟って、期待が高まっております!
ちなみにルート感想を読まれる際は、ネタバレ注意でお願いいたします……!

【あらすじ】
四方を海に囲まれた極東の島国「東瀛(とうえい)」。
その中に、「空に浮かぶ箱庭」「理想郷」と名高き、自治を認められた都市がありました。
その名も――空中都市「凍玻璃(いてはり)」。
その凍玻璃には、名家に生まれ、不自由なく育った外の世界に憧れを抱く「雛菊」という少女がおりました。
18歳を迎えた彼女はある日、記憶を失った青年「矢代」との出会いをきっかけに、理想郷の貌(かお)に隠された、
真実を巡る事件に巻き込まれていくことになっていきます。
貴方と出逢って「世界」が廻り始めた――。

【淡雪 感想】
初手は淡雪に挑みました!
まったく真っ新な状態でのプレイだったので、淡雪が雛菊ちゃんの従者だったということにまず驚きました(笑)
雛菊ちゃんが幼い頃からずっと一緒にいる淡雪でしたが、このルートは淡雪の過去と雛菊ちゃんとの真の出会い、
そして凍玻璃を揺るがす人体自然発火現象の真相に迫るルートでした。
まず、このルート上で大きな問題とされる人体自然発火現象についてですが、普通に日常を過ごしていた人間が突然、
火種となるようなものもないのに焼死してしまう、という事件が発生します。
凍玻璃ではこのような事件が起こるのは珍しい、というかほぼないので、住民たちが怯えてしまい、
この事件を解決すべく数字つきと呼ばれる東五の当主・雛菊ちゃんが率先して事件解決に挑むのです。
もちろん従者の淡雪は反対しますが、最終的には折れてくれて、彼らの知り合いであるカラクリ師の露草、
露草の下で働くことになった矢代と共に事件を追っていくことに。
その中で得られたのは、燃やされた人間のほとんどが今の凍玻璃の情勢を不満に思う、反大樹勢力である「不知火」と呼ばれる組織と関係があることがわかっていき、
彼らのことを知るために動き出した一行の下に、花街の顔役兼不知火の首領である帷が現れます。
彼もまた、今起こっている事件に関して思うところがあり、この事件に関与していないことが判明。
利害の一致によって、帷率いる不知火もまた、この事件解決のために協力してくれるようになっていきます。
しかし、不知火の仕業である、という噂がまことしやかに囁かれ、凍玻璃の秩序を守る組織である「黒鶴」から、
不知火の首領だと疑っていた帷と親しい間柄であるとみて、淡雪や露草、矢代までもが彼らに事件の犯人だと疑われてしまうことになっていくのです。
一刻の猶予もないということで、急ぎ犯人捜しを始める一行はついに、真犯人を突き止めることに成功。
事件を起こした真犯人は大樹公(凍玻璃の一番偉い人)の近侍の1人・雨月、そしてその雨月を唆した黒幕は黒鶴の依だったのです。
雨月は大樹公の威光が住民たちの間で失われつつあったことや、今の柳営の官吏たちのせいで大樹公の威厳が無くなってきていると危惧し、
大樹公の力で反勢力を焼き殺したことにして人々を導こうとしていたことが判明。
そしてそれを唆し、具体的な犯行を誘導した依はただ、今の現状に退屈していて刺激が欲しかったから、ということと、
個人的に恨んでいた淡雪を地に堕としたかったから、というのが理由でした。
まあ、依に関しての理由ははっきりとはよくわからんです、はい(笑)
ともあれ、事件は無事に終息していきました。

で、淡雪の過去と雛菊ちゃんとの出会いについてなのですが、平民の出である淡雪は両親を失った後、食い扶持のために士官学校へと入学して士官を目指していました。
そこで横行されていた、貴族と平民の階級差と貴族が平民に振るう暴力を見て、淡雪はある男に手を挙げてしまいます。
それが依でした。
依はその当時、猫を被ってはいましたが、平民に対する嫌悪が酷く半殺しにしかねないほどの暴力をふるっており、
それによって淡雪との問題を起こしてしまい、怪我を負ってしまったのです。
淡雪自身、暴力に訴えてしまったことを大いに反省しており、淡雪の腕とその態度を見た上官たちが彼を大樹公の近侍にしたいと上に訴えたのです。
功を奏し、淡雪は見事試験を突破、大樹公・柊の近侍となったのです。
その中で、彼は東五の家の危うさを危惧していた大樹公から東五の家に向かうよう命を下されたのですが、淡雪がたどり着いた時にはすでに東五の家は炎に包まれていました。
東五の家の当主と相反する勢力の者が暗殺を企てたことで燃やされたその家には、まだ幼い雛菊ちゃんがおり、
彼女だけ助け出すことができた淡雪に雛菊ちゃんが寂しそうにしていたこと、これをきっかけとして、淡雪は大樹公の近侍から雛菊ちゃんの従者へと転身した、
という経緯があったようでした。

トータルして見てみると、依がただのクズ(笑)
淡雪がただただかわいそうで、雛菊ちゃんが依と婚約してしまった時とか、絶望でしたね(笑)
たぶん私、依が好きなんだろうな〜とは思うのですが、如何せん今のところ良いところが一つもない、嘘、顔だけは良い。酷
まあもう、依のことはいいのですよ、淡雪よ淡雪。
従者だって知って、予想ではたぶん雛菊ちゃんの幼馴染的立ち位置なのかと思っていたら、それだけではなかったという衝撃がすごかったです……!
まさにハイスペック従者、感服いたしました……!
自分は「雛菊のもの」だから、と言うシーンが結構あって、お前は「もの」じゃねえと思う次第だったのですが、
「淡雪のすべてが欲しい」「わたしのものでしょ」と思ってしまった雛菊ちゃんにちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、「ああ、ものって言っちゃうんだ」と思ってしまって、
若干冷めてしまったのは許してください……雛菊ちゃんには「もの」だって言ってほしくなかったんだよ……。
ただ、見方を変えれば、淡雪にとっては雛菊ちゃんが「必要」と思ってくれるだけでいいわけだし、
「もの」だと言うのはそんなに気にならないのかなと思ったり。
この辺は難しいですね、はい。
あと、普通に淡雪ルートやってて、これ知っちゃって平気?な部分がたくさん出てきたので、たぶん各ルート詳しい過去とかが主立ってくるのかな、と思いました。
あとは、本当に申し訳ありません、淡雪のスチルがところどころ某ピの晩鐘をガンガン鳴らすタイプのゲームに出てくるアンリに見えてしまって……、
もう笑うしかなかったです……(笑)

さて、次は帷に向かいたいと思います!
それでは、お目通しありがとうございました!

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