05/07の日記

23:46
泡沫のユークロニア―矢代―。※ネタバレ要注意。
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『泡沫のユークロニア』矢代、終わりました!

【矢代 感想】
攻略キャラ最後の刺客、矢代に挑みました!
思っていた以上に面白かった内容でした!
矢代は記憶喪失で、雛菊ちゃんに拾われた後に半月堂の露草の下で、なんでも屋見習いとして働くことになった、不思議な青年です。
と言いましても、前回あたりで矢代の正体が銀湾の人間だということ自体プレイヤーは把握している状態での内容となっていきます。
ともあれ、矢代の物語は露草のお得意先である貴族の屋敷の金庫から、羅針盤が盗まれた事件が発端となっていきました。
その羅針盤は、凍玻璃の動力部の鍵だということで自慢話に付き合わされていた露草でしたが、
それが盗まれたことによって露草が盗人だとして黒鶴に捕らえられてしまいます。
ですが、露草がそんなことをするはずがないとして、矢代と共に雛菊ちゃんは事件の調査に乗り込むのですが、
ここ暫く盗みを働いている者がうろついているという情報を掴み、御記録屋の朔から買った情報でとある庄屋を張り込むことに。
幸い事件の犯人が発覚したこと、彼が持っていた包みの中に無理に破壊された金庫の破片が入っていたことから、露草の疑いが晴れます。
その後、矢代の記憶を探る過程で、凍玻璃の住民たちに彼の顔見知りがいないこと、泉下と凍玻璃が不法で行き来できる、
黒鶴も知らない抜け道があることからもしかして泉下の住民なのでは、という考えに行きついた結果、露草の案内で矢代と雛菊ちゃんは泉下へ行くことになっていきます。
しかし、泉下で見たのは住民たちの現状や怪物憑きの発生率の多さ、これらの知らなかった凍玻璃の裏の顔に胸を痛める雛菊ちゃん。
泉下から戻り、幻燈祭を待ちわびる中で、雛菊ちゃんは矢代を幻燈祭に誘い、矢代も難しいと言いながらも6日目の夕方、
偶然にも彼に出会うことができ、2人で幻燈祭を見て回るのです。
しかしその別れ際、矢代は「祭祀には来ないでほしい」と不思議な言葉を言い残し去っていくのです。
それがわかったのは、祭祀が行われる広場で起こった事件でした。
顔を隠していた青年――矢代が人を殺し、「大樹は何の力もない、ただ人間だ」と声高に言い、広場を去っていったこと。
これを見た雛菊ちゃんは矢代を追いかけ、彼と出会ったあの高台にたどり着くのです。
矢代に問おうとした瞬間、何者かが雛菊ちゃんを襲い、庇った矢代が酷い傷を負ってしまったのです。
その人物――千鳥は矢代に対して「銀湾に帰る」「もう用済みなんだよ」というような言葉を吐き、そこで初めて矢代が銀湾の人間であったことを知ることになっていきます。
意識を失ってしまった矢代、彼を死なせたくないという想いと共に彼の、銀湾の目的を知りたいと思った雛菊ちゃんは、矢代を東五の家で療養させることを決意します。

矢代が目を覚まして明かした銀湾の目的は、この街で栽培されている鴉芙蓉を根絶すること、
銀湾の、東瀛のために空に浮かぶ理想郷――凍玻璃を落とし、その富を得ることでした。
そして、東瀛では凍玻璃から排気される蒸気の影響で、肺病が蔓延し民が苦しんでいること、凍玻璃以上の格差があり、日々食べるものにも困っている平民がいること、
これらを明かされた雛菊ちゃんや淡雪、帷、露草は思っていた以上の地上の現状に言葉を失うのです。
この現状を打開するために銀湾からの間者が送り込まれていたことを明かした矢代は、それでもこの凍玻璃の街の優しさや温かさに触れ、
自分が銀湾から疎まれこの計画の成否にかかわらず殺されることが確定していたという事実から、この街を守るために銀湾を裏切ることを決意。
しかし、この後大量の怪物憑きが一斉に発生するという不測の事態が起こり、すべての鍵を握っているだろう賢木様に接触した雛菊ちゃんと矢代は、
鴉芙蓉の栽培に関わっている松柏先生の下を訪れ、急性で発症した発作に対抗する薬を生成してもらい、黒鶴たちに配って沈静化を謀ったのです。
そして、この怪物憑きを大量に発生させ凍玻璃を襲った激しい揺れを起こした人物が、墨染の香を投与され続けた経験のある矢代の一言で割り出されていくことになりました。
その人物は、矢代と同じ墨染の香を投与され続け、瞳の色が矢代と同じ金に染まってしまった男――黒鶴の元帥・枸橘様だったのです。
枸橘様は動力部に入り込み、大嫌いな凍玻璃を落とそうという目的を持っていたのですが、矢代に敗北し、大樹――柊の言葉によって、
死ぬまで凍玻璃のために尽くすことを誓わされ、事は無事に終息していった、という流れでした。

矢代に関しては、生まれつき感情の機微が疎かったために気味悪がられたために、こんな間者という責を負わされることになってしまった、
という悲しい経緯があったのですが、彼にはこの役目を果たして家族に認めてもらいたかった、という想いもあって、余計に悲しくなりました。
でもそんな彼が雛菊ちゃんと出会ったことで、ちゃんと感情があるということを知っていき、感情的になっていくシーンが多くなっていくのに感動したし、
たぶん矢代ルートは素直に泣けたルートだったかもしれません。
彼が本当の意味で幸せになっていってくれるといいな、とただただそう思うばかりでした。
それに、今回のルートは今までのおさらいのような内容に加え、今までわりとファインプレーしてくれていて味方だと思われていた枸橘様がまさか、
という驚きもあって結構楽しくプレイしてサクサクできちゃいました!!
何もないとは思っていなかったけどマジか、というかんじでびっくりでしたが、枸橘様今でも大好きですね(笑)
まあ、たぶん今回で一番何者?と思ったのは朔です、ただの御記録屋じゃないのかもしれない……?
それと、鳴神ですね、あいつ結局何なんだ??

次はいよいよ真相です!
それでは、お目通しありがとうございました!

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泡沫のユークロニア―依―。※ネタバレ要注意。
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『泡沫のユークロニア』依、終わりました!

【依 感想】
4人目は依さんに挑みました!
依さんは黒鶴の機関兵で、数字付きの雛菊ちゃんの家よりも家格が上の、西二の次男坊です。
淡雪の時から思っていましたけれど、依さんの異質さが全面的に出ているようなルートでしたね(笑)
依さんのルートとしては、雛菊ちゃんとの関係性の変化と、凍玻璃で蔓延る惨殺事件が中心となってくるお話でした。
凍玻璃で行われる人体発火事件の犯人――大樹の近侍・雨月が殺されたことから始まっていくこの事件は、
殺人などが起こらないとされていた凍玻璃を震撼させるには十分すぎる事件でした。
死体が切り刻まれ、現場が血の海になっていたこと。
そんな凄惨な現場であるにも関わらず、死体が発見されるまで誰も被害者の悲鳴を聞いていないこと。
被害者は商家の家の平民や、貴族であること。
そして、犯人と思しき人物は黒鶴の恰好をしていたこと。
街の人間たちに危害が及んでいることに心を痛めた雛菊ちゃんは、依さんと共に事件を探っていくことになっていくのです。
最初は渋る依さんでしたが、彼が同行することを条件としてその事件に首を突っ込むことを許してくれたのです。
そんなある時、雛菊ちゃんが街を歩いていると、露草から頼まれた仕事で猫探しをしている矢代に出くわします。
矢代と別れた後、たまたま彼が探していた猫を見つけた雛菊ちゃん。
そして、道の傍らには猫の首輪と同様の文様のある飾りが落ちているのに気が付き、もしこれが壊れてしまったと飼い主に知られたら矢代が起こられてしまうかもしれない、
とそう思った雛菊ちゃんは矢代に再び会った際に猫の飾りのことを打ち明けるのです。
矢代はその時、「この飾り以外に同じものはなかった?」と聞くのですが、その意味を知るのはもう少し経ってからでした。
日が経ち、事件を追っていく中でついに雛菊ちゃんと依さんは事件の犯人を突き止められました。
それは、西二の当主代理で依さんの兄・石蕗様。
石蕗様がある貴族の屋敷に入っていくのを見かけた彼らは、突入する前に様子を見ていたのですが、
なかなか出てこない石蕗様にしびれを切らし、同行していた藍白と共に屋敷に突入。
異様なほどの静寂に包まれていた屋敷のある部屋で、貴族が切り刻まれこと切れている現場にいたのは、虚ろな表情をした石蕗様でした。
状況証拠が揃いすぎて逆に不自然すぎると私は思ったのですが、そのまま石蕗様は連行され、処遇が決まるまで黒鶴が管理する牢に入れられることになってしまいます。
彼の処遇が決まるまでの間、事件は終息したかのように思えたのですが、依さんと石蕗様の関係や依さんの過去の話を聞いていた雛菊ちゃんは、
朱夏という作家が書いた「黒鶴物語」という小説をきっかけとして、依さんの「嘘」に気がついてしまうのです。
考えれば考えるほど、発言に不自然な点があったことを思い出し、雛菊ちゃんは依さんに会うこと、この件について詰め寄ることを決意します。
そんな最中、行方をくらましていた矢代が依さんに取引を持ち掛けるため、雛菊ちゃんを人質にしたことで、事件の全貌がわかっていきました。

矢代が探していた「猫」の件なのですが、彼はその猫がつけていた「飾り」の方に用があったのです。
淡雪ルートで明らかになっていたことなのですが、矢代は銀湾の人間でこの飾りに仕込まれていた文の回収を目的としていました。
で、この文に書かれていた、黒鶴が解析した符牒には「栽培地不明」「泉下から出荷」という文字が書かれており、
他ルートを加味して考えるとこれが幻覚を見せるドラッグの原料「鴉芙蓉」および「墨染の香」のことだとわかります。
凍玻璃と銀湾の交易に使われる商品の中にはこの「鴉芙蓉」が含まれており、これによって銀湾にも中毒者が出ていること、
これらの根幹を断つために矢代は凍玻璃での協力者を使って情報を得ていたことがわかっていくのです。
そして、あの惨殺事件の被害者はこの協力者たちであったこと、彼らを殺していたのが依さんだったことが明らかとなり、雛菊ちゃんは愕然、私は「ですよねー」と納得でした(笑)
形としては銀湾から凍玻璃を守った黒鶴本来の役目を果たした、ともいえるのですが、大量殺人を犯した挙句その理由が「自分が気楽に暮らせればそれで良かった」というもので、
まあなんというか、クソ野郎の極みのような発言でしたね。
ちなみに、この一件を石蕗様に被せたのは単なる嫉妬と逆恨みだったわけで、石蕗様は本当に何にも悪くなかった、というのも発覚しました。
矢代は矢代で、鴉芙蓉の栽培自体を止めたいわけですから、依さんたちの目の前で燃やされた鴉芙蓉を見て、凍玻璃を去っていきます。
これにて事件は完全に終結、依さんは罪を犯した罰として、減刑はされたものの監視の下、雛菊ちゃんの屋敷で過ごすことになっていきました。

まあまあ、何といいますか、認めたくはないのですけれど、ええ、強く認めたくはないのですが、依さんが推しになってしまいました(笑)
本当に発言はクズの極みだったし、雛菊ちゃんとの偽装婚約の理由もわかりきっていたのですがクソだったし、
マジで顔しか良いところのないクソだったのですが、悔しながらも推しでしたね、はい。
気になりはする、程度だったし、わりと最初の方で雛菊ちゃんのことを好きになってしまったような言動をしていたから、
「女に堕ちたら面白くねえな、この男」と思っていたのですが(最低発言)、根幹自体何も変わっていなくて逆に安心しましたね(笑)
石蕗様の時の時点で「やってんなこいつ」とは思っていたので、ヒロインによって変わっていく、変えられていくタイプのつまんねえ男にならなくて心底安心しました。
楊と同じように思えるかもしれませんが、楊との大きな違いはヒロインに恋した自覚をちゃんと持っているところですかね?
それを理解したうえで、やることやっちゃっていますから、そりゃ私の大好物のおもしれー男にもなりますわ(笑)
BADENDは正直あんまり刺さらなかったのが残念ではありましたが、BESTENDのあの終わり方には一種の感動を覚えちゃいまして、
雛菊ちゃんが偽装婚約解消の契約書を依さんの前で破り捨てたことで彼に一矢報いれた嬉しさと、依さんの想いを思うとないまぜになってしまって変な涙が出ました(笑)
しかし、石蕗様に罪を被せた理由がただ、雛菊ちゃんに粉かけたから嫉妬した、とかいうなんかちょっと可愛いな、
いややってることは可愛くないんだけど、と思ってしまうような内容で、普通に石蕗様が可哀相だったし、一番の被害者は石蕗様でしたね、今回。
ごめんね石蕗様、依さんがあんなで(誰目線?)
そして普通にやっぱり枸橘様大好きすぎました!

さて、次は最終攻略対象、矢代です!
銀湾関連が明らかになっていくのかな?
それでは、お目通しありがとうございました!

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