マギ

□迷宮の脅威
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洞窟の中は、さっきとは打って変わってキレイに輝いていた
「いやー、結構進んだよなー。今のところ、 罠らしきものはねーなー」
『そうだね!』
「やっぱりこの道で正解だったんだよ 」

不思議な気配に満ちた洞窟は、恐ろしくもキレイだった

「それにしてもここ、洞窟なのに明るいよな ?なんでだろ?」 『このコケのおかげだよ!きっと!』
「壁に生えている黄色いコケがピカピカ光っ ているんだよ!」
「お〜!ホントだ〜。こんなん地上じゃ見た ことね〜ぜ〜」
「キレイだね〜」
『流石迷宮…ってところだね』
「「迷宮」は発見がいっぱいだな」
未知の世界ではある それを知るのは楽しいし、心が浮き立つ
「あっ!アリババくん、アリアくん、あのお部屋 はもっと光っているよ!?」
『おぉぉおお!ほんとだぁぁぁあ!!』
「おっ!?覗いてみっか!?」
部屋の中に歩を進めると、確かにそこはもっ と明るかった
部屋の中には大きな卵がいくつもあり、それ は全て光り輝いていた
「おお〜〜…な・なんじゃこりゃ―――!!なんだ、この光る玉はー!?これも見たことね ーぞ―――っ!?」
「スゴイねぇぇ〜〜〜!!」
『ピッカピカだぁぁぁああ!!』
「虹色に輝いているよ。なんだかいいにおい もするし…きっと新種のすっごーくおいしい果 物なんだよ!」 『果物!!』
「いいやっ、この輝き!!未知の宝石ってい う線もありうるぜ!!」 『宝石!!』
「よしっ!俺が…「レインボーオパール」と名 づけようっ!!」
「キャ―――ッカッコイイ―――!!」
『でも私は卵だと思います!』
「なんの!!?」
『名付けてレインボーエッグ!!」
「キャ―――ッそれもカッコイイ!」
「だからなんの卵!!?」
アリア達は楽しそうに騒ぐ
ここは迷宮の中だというのに
「ウフフ。「迷宮」って、ハラハラだけどみ んなで進むとワクワクもあるね!僕、アリバ バくんとアリアくんと来られて良かったよ!」
「なーに言ってんだよ。そりゃあどっちかっ つーと…俺のセリフだぜ…俺一人出来てたら…まぁ…死んでたよ」
『…そうだね…即行死んでたと思うよ!』
「少しはフォローしろよ!!…まぁ良いや。俺 、もうお前達に何回か助けられてるぜ。だか らまぁ…この先も協力して……進もうってこと で…よろしく!なっ、アラジン!」
そういってアリババが叩いたのは… 蜘蛛と蟻が混ざったような生き物だった
「……あ…っ…」
『…アラジン…いつの間にか厳つくなったね… 』
「違うだろ!!どう見てもアラジンじゃねー だろ!!」
アリババはアリアに突っ込む
「……あ…アラジンっ…!アラジン…!」
「アリババくん…アリアくん…」
『アラジッ…………ん?』

声が聞こえたほうを見ると…
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