ゆめくろ

□2夜 黒とシロ
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葉月はリュックにタオルや水筒などを入れてボールを抱えて走っていた
「あっ!!クロー!!」
公園につくとストリートのコートにいる少年に向かって手を振った
「シロさん!」
少年は葉月に気が付いたらしく『シロさん』と呼んで手を振り替えしてくれた

言わずもここは葉月が夢渡りをして来た世界
そしてこの少年はこの世界ではじめての出来た葉月の友人の『クロ』だ



『僕も一緒にしていいですか』
『あっ、うん!やろう!ぜひ!』
あの日一人でバスケしていた前にクロが現れた
1on1やシュートの打ち合いなど色々して二人は打ち解け当然のように仲良くなった
『いやぁー!やっぱり一人より二人の方が楽しい!』
『はい!………あの』
『ん?』
『今さらなんですが名前教えてくれませんか?』
『あぁ!僕の名前はね……』
葉月はその時約束のことを思い出した
『(あぁー言っちゃいけないんだったぁー)……ナイショ!』
『えっ、なんでですか』
彼は驚き少し悲しそうな顔をした
『僕はミステリアスな人だからね!』
『理由になってません…僕は君のことなんて呼べばいいんですか』
『好きに呼んでくれてかまわないよ』
クロは少しンーと唸り
『なら、シロさんで』
と言った
『うわーww犬みたいwwなら君はポチだ!』
『やめてくださいもろ犬じゃないですか……そうですね…なら僕のことはクロと呼んでください』
『ん、わかったよろしくねクロ!』
『はい!』
それから二人は毎日のようにここにきて一緒にバスケをするようになった
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