マギ

□アラジンの正体
1ページ/3ページ

「すっ……げぇ!お前そんなことも出来んのか!」
アリババは興奮しながらアリアに駆け寄る
『…っ、は……は』
「……アリア?…!!」
そして力を使ったあとのことを思い出す
「おい!しっかりしろ!」
アリババに抱き抱えられたアリアは虚ろな目をしつつもニコリと微笑む
『ごめ……アリバ…バ…少し寝てもいいか…な?』
「ああ!寝ろ寝ろ!俺が担いでやるから!」
アリババの声を聞いてアリアはまたニコリと笑って目を閉じた
「……(くそっ)」
「アリババくんアリアくんは大丈夫なのかい?」
「あ、ああ…アラジンも顔色悪いが大丈夫か?」
「そうかい?ちょっと力を使いすぎてしまっ たようだよ。でも大丈夫さ!沢山食べて沢山寝れば!」
「そ、そうか!」
アラジンの言葉で、アリアたちは一旦休憩するこ とになった 持ってきていた食料を広げる
「アリアも何か食べさせるべきだよな」
アラジンに食べ物を渡しながら隣で寝ているアリアを見て呟く
「……おい、『フィリア』」
すると目がパチリと開いた
『……なんの用だ?言っとくが力はかさねぇー「はい、お前も何か食べろ」!』
アリババはそう言ってフィリアに食べ物を渡す
フィリアは目を丸くしながらも貰った食べ物を頬張った

「フィリア、もういいのか?」 『…あぁ… 』
「そ…そうか…アラジン、まだあるぞ!」
「ありがとう。でももういいや…それじゃあ僕 、ちょっと眠るね…」
「おおっ、寝ろ!!寝ろ!!」
そうい言うと、今だ顔色の悪いアラジンは横 になった
「なぁ、フィリア…」
『………何だ?』
「お前はもう大丈夫なのか?」 『[私は]大丈夫だ……でもアリアとなるとまだ全然だ』
それを聞いアリババは俯く
「…俺…もしかして、お前達に相当無理させて るか…?」
『……無理って、レベルじゃない魔法を使うのは相当な体力と精神力を持っていかれるもんだ……アリアに至ってはもう少しで死ぬところだった』
フィリアの言葉を聞いてアリババはばっと顔を上げた
「死ぬって、どうして」
『だから、ここに入る前に言っただろ『こいつの魔法には期待するな』って』
それを聞いたアリババはその言葉の意味をやっと理解したらしく顔をぐしゃりと歪める
『とりあえずまずは場所を移そう…今襲われたら少しヤバイ』
「あっ、ああそうだな」
フィリアの話を聞きアリババは食料をしまい始めた
そして、アラジンを抱えて目に入った洞穴の中に入っていく
危険が無いことを確認したのか、中から手招 きされた

いまだ石のように重い身体を何とか引きずっ て、フィリアも洞穴に移動した
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ