黒子のバスケ4

□第80Q基礎代謝
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「テツ君!」
「桃井さん?」
「さつきちゃん!?」
突然、黒子と瑛に抱きついた桃井に体育館に呼び出された一同は驚いた
「カントク…なんですかコレ!?」
「それがね…」
カントクが言うには休日なのに木吉とを抜く 二年生が集まったらしく普通通りに練習をし てしまったらしい そんなところに桃井がびしょ濡れで黒子と瑛を訪ねて来たとのいうこと
「へぇ…そんなことがあったんですね…はい、さつきちゃん」
「あっ、ありがとう」
瑛が桃井に缶コーヒーを渡し呟いた
「まぁね。とゆうわけでまぁ…今にいたるわ」
「(だからみんな走ってるのか)」
瑛は雨の中なぜ外に二年生が出ていったの かよくわかった
「…それで何があったんですか桃井さん」
「どうしよう…私、青峰君に嫌われちゃったか もしれない…!」
大粒の涙をぼろぼろと零しながら桃井は何が あったのかを話し始めた。
「今年のIHを青峰君は主に肘の故障で決勝、 準決勝と欠場しました」
「ふぅん…原因は黄瀬君とやった海常との準々 決勝ね?」
桃井の言葉を聞いてもリコは驚かず、むしろ 内容を察していた。
「キセキの世代と呼ばれる彼等に弱点がある とすれば才能が大きすぎることです」 黒子が真剣な顔でぽつり、と一言漏らした。 高校生離れした才能を持つが故に出来上がっ ていない体がその才能に追いつかないのだと 。
「…当然、無制限に力を全開には出来ません。 もしすれば反動で確実に体を痛めます」
いくら稀有な才能を持っていようといつでも 使うことはできない
青峰も黄瀬とやった時は同じキセキの世代と いうことでかなり無茶をしていたのだ
「それに気づいた私はすぐに監督に試合に出 さないように訴えました。青峰君はひどく荒 れましたが監督は聞かず半ばムリヤリ、スタ メンから外しました。けどそれがさっきバレ て…」

【さつきテメェ何勝手なことしてくれてんだ よ!あんなもんケガのうちにも入んねーよ! よけいなお世話なんだよ!!】
【でも…赤司君相手ならまたムチャするでしょ !?もしそうだったら万が一…】
【だからそれがよけいなお世話だっつってん だよ!いつからオレの保護者になったんだ! もう二度と顔見せんなブス!!】
それを聞いて桃井は持っていたノートを青峰 に投げつけた
【って】
【もう知らない!何よ青峰君のガングロ!!】
【さつき!オイ!】

「…とゆうわけデス」
「峰のやつさつきちゃんに向かってブスだ なんて…目ェくり貫いてやろうかあのガングロクロスケ」
「…つーかさ、お前黒子が好きなんじゃねーの ?だったら青峰に嫌われよーが知ったこっち ゃねーじゃん」
「おいバ火神」
火神の言葉にまたもや桃井の目には涙が浮かぶ
「そうだけど…そーゆーことじゃないでしょお !?テツ君の好きとは違うってゆうか危なっか しいってゆうかどうしてもほっとけないんだ もんアイツのこと」
「さつきちゃん……よしよし」
瑛は泣いて抱きついてきた桃井を優しく抱き締めて頭を撫でる
「ばーかーがーみぃー ♥テメぇ、アホ言ってんなやその舌引っこ抜くぞ ♥」
久しぶりに見た激おこの瑛に思わずたじろぐ
「え!?あっ…そのスイマッ」
「あーあ、泣ーかせたー…」
「イヤッそのっっ」
「火神君デリカシーなさすぎです」
「(黒子にも女心を諭された!!)」
「きっと青峰君もちょっとカッとなっ て言い過ぎただけです」
「そうだよ。さつきちゃんのこと本気で嫌いにはならない よ。だからもう泣かないの。せっかくの可愛い顔が台無しだよ」
「咲君…」
「だから帰りましょう。」
「…テツ君…テツ君〜〜!!」
再び泣き出した桃井を 黒子は宥める
「火神…アレだよアレ」
「うっさいなー、わかったよもう!!です!」
「あっ、そうだ」
瑛はケータイを出して何処かに電話をかける
「……あっ!もしもーし♥ 峰くぅ〜ん ♥テメェ、さつきちゃん泣かせたろ。あぁ?んなのテメェのせいだろ大体お前だって俺に似たようなことしたろ?あぁ?んなの知るか。いつもの所にさつきちゃん連れてくからダッシュで迎えにこい。ダッシュだぞ。来なかったらどうなるかわかってんだろ? ♥じゃ」
瑛は電話を切るとにこやかにさつきちゃんの方を見た
「峰の方は大丈夫そうだから安心して!」
「「うわぁ〜〜……」」
皆は内心苦笑いでその光景を見ていた
「すみません、じゃあボクちょっと桃井さん 送ってきます」
「あっ!俺もー!」
「おーう」
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