blue note【二次創作】
□梵天丸&弁丸
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梵天丸&弁丸
〜弁丸side〜
「それでね、さすけがね〜」
団子を頬張りながら昨日あったことを梵天丸に話して聞かせる。
いつもなら楽しそうに聞いてくれるのに、今日はなんだか上の空な感じでござる。
梵ちゃんに会ったのはこの町に来てすぐのころだった。
僕と佐助は国交のためとやらで奥州の伊達家に遣わされたのでござるが。
迷ったでござる。
佐助と町散策をしていたところ、何やら人の多い所へ出てしまいはぐれた。
どうしたらいいんでござろうか・・・。
じっと、していられないでござる。
うろうろと、勘で進む。
もう疲れた。
本当にやばいでござる。
もしこのまま帰れなかったら・・・。
うっ。泣きそうでござる・・・。
必死で涙をこらえながら歩いていたら、前の方を同じくらいの年頃の男の子が歩いていた。
走って追いついて裾を引っ張って助けてもらった。
良い人、この子が今隣にいる梵ちゃん。
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