銀魂〜突撃! 真選組!!〜

□プロローグ
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〜プロローグ〜






「次は、大江戸。大江戸です」






 車掌のアナウンスと共に、人々は列をなして乗り物から降りていく。





 その中にいても、真選組の隊服を着た少女の姿はよく目立っていた。





 帰還命令の紙と共に、帰還時の指定時間と指定場所が書かれた髪を配られた。






 だが散策をしたいがために、指定された時刻よりも早く江戸に着く時間に京の夜行列車に揺られて、少女は帰ってきたのだ。





 少女、名を須藤恋歌は、懐かしい生まれ故郷に目を細めてその景色を楽しんだ。






 しかし次の瞬間、恋歌はこの事を大きく公開する。







 彼女はこの事を後日日記にこう記してある。




























なぁ、悪かったよ。謝るよ。待ち合わせ場所に指定された場所へ行かなかったのは悪かったよ。







 でも、京に行ってから読者の皆さん間では一年以上経ってたじゃん。






 久しぶりに江戸の町を歩き回ってみたかっただけじゃん。お茶目心じゃん。






 悪気はなかったんだってば。何? 何なの? 皆してそんなに私が嫌いだったの?







 だったら直接言ってくれればいいじゃん。調子乗ってんじゃねーぞって。アンタなんか大嫌いって。










 えっ? 何で連載開始早々そんな暗いんだって? 考えてもみよ。






 久々に帰って。ジャンプ求めてコンビニに行けば、マブダチがヤムチャみたいになってて?






 マブダチの経営する店の従業員は何か背も背以外も急成長してすっかり大人の女になってて?






 男嫌いだったはずの従業員その2は、とんでもねー男好きになってて?






 上司はストーキングしてた女の人と結婚して寿退職(しかもご懐妊)してて?






 何か長身のイケメンにナンパされたと思ったらチビでガキで兎みたいだった部下だったし?







 現実逃避に河原までひとっ走りしたら、何か女の子らしくなった幼馴染と再会して?






 でもその子ったら、何か股間に得体の知れない何かをこさえて青ひげ海賊団の二番隊隊長やってっし?






 敵に至っては股間にあった得体の知れない何かを取って、幼馴染の地位をも取りにいってっし?






 ナニコレどうなってんの!? 何でそんなほぼ無価値の称号本気で取りに行ってんの!?







 つーか皆して二年後二年後うるせえよ!! 何ピースに乗っかっとんじゃ!!






 などと考えていたら、突然バズーカが飛んできて?






 何か真選組の服着た人間をかけた訳の分からん眼鏡が吹っ飛ばされてて?






 総悟お前か。とか思って身構えてたら何かあんあん五月蝿いパツキンが出て来て?






 眼鏡だけにあらず私にまで突っかかってきゆえ取り敢えず一発シメてからパトカーに乗ったね。






 乗ってからは何か訳の分からん人間かけた眼鏡が何か「須藤さん大丈夫ですか?」とか言ってくるし?






 まぁ放置しておこう。問題はここからだからな。






 助手席のジミー山崎とか言った新米副長が、運転席の隊士にゲンコツをかます。






 殴られた方は「ててて……」と殴られた頭を優しくさするのみ。






 どこかで聞いたことがあったような無かったような声が、優しく車内に響いた。






「いやぁ、僕も久しぶりなんで挨拶しとこうかなって思って……」






「テメーみてーな印象薄い奴、誰も覚えてねーよ! あぁん!?」






 運転手は山崎とかいう新米の怒号を無視し、後部座席にいる私と眼鏡にこう言ったのだ。






 彼に菩薩が乗り移ったようなあの笑顔は、今でも鮮明に思い出せる。







「久しぶりだねぇ、恋歌ちゃん、新八君。土方十四郎だけど……覚えてる? ワケないよね」






 私達は、あらん限りの声を出した。











「すいまっせえええええええええええん!! どちら様ですかあああああああああああああ!!」





「ひっ、土方さん!? コレ土方さん!? 嘘でしょオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!?」






























「2年後篇リメイク」次回より更新開始

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