銀魂〜出動!真選組!!〜
□ギャグパート集Part3
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燦々(さんさん)と照り付ける夏の日差し。反射して青く輝く海。肌色のビーチ。
そして・・・真選組一向を迎える水着美女達。
「「「「「ビーチde合コンキターーーーーーーーーーー」」」」」
二つの軍団がそれぞれ思いのままに談笑しはじめ・・・・・る・・・・・
「御月隊長ォー!心なしか副長と沖田隊長の方にしか行ってない気が…気のせいですか?」
「純然たる事実だから受け入れろザキ。どーも。今回はありがとね!小田原サン♪」
沈む山崎を他所に、李麻は首謀者と軽い挨拶をする。
麦色の肌に白BIKINIを着た、美少女はニコリと笑って口を開けた。
「いえいえ。危ないところを助けて頂いたわけですからこれ位当然ですぅ〜!」
自分達がこうすることで礼に値する自身があるのか。その女の傲慢さに恋歌は呆れた。
「あ。もしかしてコチラが恋ちゃん?初めまして。小田原こまちでぇ〜す!テレビ拝見しましたァ♪」
「須藤恋歌じゃ。興味がなかった故、そなたが載っておる雑誌には目を通しておらぬ。」
正直とは時に残酷なものである。こまちの眉がピクッと上がった。
「あ、あたし三流だからしょうがないよっ。それよりぃ〜・・・」
チラッ。蔑(さげす)んだ目で恋歌を見るなりこういった。
「女子組はBIKINIで揃えろって言ったはずなんだけどぉ、連絡いかなかったぁ〜?」
後頭部で掻き上げた長い髪に大きめの麦わら帽子。
そして白い膝丈のキャミソールワンピースに半袖のパーカー姿が今の恋歌の格好だった。
「私はカナヅチ故、水着を持っておらぬ。それを買う金が無駄だと思い着なかった。」
しばし静かに火花を散らしていた女二人はやがて別方向に歩を進めていった。腹には
((あの女、ムカツク))
と一物抱えながら。
「ムカツク女子よのう。偽善者が。」
遠く離れたのを確認して吐き捨てた。
「アンタはもーちょっと社交辞令っていう言葉を覚えたほうがいいよ。」
「うわべの人間関係は好まん。ホレ山崎。起きろ。」
沈んだ山崎を起こし頬をペシペシと叩く。うっすらと瞳を開けた山崎はいじけた。
「だって須藤さん!!コレ合コンとして機能してないよ!?ただの副長達のハーレムじゃね!?
ホラ!!何気にベタベタしてるもの!腕掴んで離そうとしないもの!!」
「ベタベタ?」
確かに女の大群の奥を見れば山崎の証言通り土方や総悟がベットリされている光景。
「大体予想つくでしょ。ムサイ野郎の中にニ・三人でも二枚目がいたらどうなるか。ね。ふく…」
恋歌の方に振り返れば、夏の日差しに反射して刀が眩く光っていた。
「あやつ等…もはや生かしてはおけぬ!!」
構える寸前でその場にいた二人が止めに入る。
「ちょーーーーーーー!!!落ち着けって!何でそんな怒ってるか知らないけど落ち着けって!!」
「つーか!何でこのバリバリオフのイベントに刀持って来てんだアンタは!!」
羽交い絞めにされても制御しきれない動きにもどかしい動きが十本ほど続く。
「離せエエエエェェェェ!!しょっ引いて極刑に処すのじゃアアアアァァァ!!」
「「それただの職権乱用じゃねぇか!!」」
「・・・・・・・・・アハハ。楽しくなってきたなぁ」
そんな光景を、怪しい影が一つ。