俺がお前に!!
□3。
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「提案?」
どんな条件を突き付けてくるのだろう、と不審がる赤也。
『はい。あなたがもし私に気持ちが動いた場合は、私の恋人になっていただきます』
ゲームにはリスクがあった方が、燃えるでしょう?
眼鏡のブリッジに指をかけて少し押し上げる優奈の様は美しく、他者が見たら見惚れていたかもしれない。
「上等だ、そのゲーム乗った!!」
ゲーム、という言葉につられた赤也は、優奈の提案を呑んだのだった。
「…大体、どんなことしてこようが、お前みてーに暗い地味女に、俺が惚れるわけがねーっつーの!!」
小声で悪態をつき、待ってろよ、ミス立海っ♪
と、勝つこと前提の未来を見据え、目を輝かせる赤也だった。