日常≠非日常
□第1話 たかが日常、然れど日常
2ﾍﾟｰｼﾞ/2ﾍﾟｰｼﾞ
不良に突き刺す筈だった木刀を地面に突き刺してから、
制止した声の方に視線を向ける。
「…………チッ」
不良の始末を阻まれた事に苛立ちを隠しきれないらしく、
##NAME1##の口から舌打ちが漏れる。
「そんなあからさまに怒んないでよ……」
殺気立っている##NAME1##に物怖じすることなく
喋りかける少女――――――…國崎##NAME3##は
##NAME1##の唯一無二の友人であり、
##NAME1##を制止させることの出来る数少ない人物でもある。
「…##NAME1##、木刀でも人は殺せるよ。
こいつ等脆いんだからもっと手加減しないと……って、
いつも言ってるのに!!」
―――――あぁ、そうだった。
人よりも体が頑丈な私の常識は誰にも通用しないんだった……
「…まぁ、アンタが手加減しなくてもヤバくなったら
私が止めるから問題無いけどね!」
##NAME3##の言葉に##NAME1##の表情が纔かに歪む。
₋